2. もっと聞いてください。 ページ3
__3時間前__
『…ねぇ、玲。この資料、ここでいーい?』
玲「うん。そこでいーよ。」
おれは同級生で同じく生徒会の玲と、生徒会室で資料を片付ける仕事をしていた。
玲は、いつも不思議な雰囲気を纏っていて、始めは近づき難いが仲良くなるとそうでもない。
むしろ、近くに居たくなる。
…まぁ、違うクラスだしそうはいかないけど。
別に、おれは玲に恋愛感情を抱いたりはしてないからいいけどね。
玲「…ねぇ、Aってホントにαなの?」
『えっ。』
いきなり何を言いだすと思いきや。
それがどうしっつーんだ。
『α…だけど?それが何?』
玲「…A、今日朝からずっとすごい甘い匂いがするから。…もしかして、ヒートきてるのかなって…」
『はぁ!?…Ωじゃねぇし、あり得ないだろ。』
…つーか、玲さっきからなんか変。
もしかして、こいつ…まさかラット?……いや、可笑しいだろ…。
『…ちょ…玲、そんなに近づくなよ…』
玲は頰を仄かに赤く染めていた。
近いって。顔近い!
…な、なんかおれも暑く…いや、熱い?
『えっ…まって…お、おかしいっ…!』
やばい。
なんでおれも熱くなっちゃってんの…?
『は??…え?…おれはラットとかきてなっ…ちょっ…玲!鎖骨触んな!鳥肌たつから…!』
本音を言うとかなり気持ち悪い。
お願いだから、今は触んないでほしい。
玲「…っ…ごめっ…我慢、できないかも____『やめろぉぉぉおぉっ!!』
おれは危機を感じて、玲を突き飛ばし生徒会室を出た。
なんで…ヒート…?いや、待って…おれはΩじゃないはずっ____
でも、ラットもまだだし…
ということは、“ヒート以外考えられない”…!!
『おれは…Ωなんかじゃっ…!』
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____そして我武者羅に走り、今に至る。
何故、今まで己がΩだった事に気付けなかったのだろうか…。
ヒートをラットだと思い込んでいたから?……いや、なんとなく違う気がする。
ヒートはかなりキツイらしいが、今まで死ぬほど苦しいと思う期間はなかったし。
…何故だろうか。
まぁ、悩んでいても仕方がない。きっと後に解るだろう。
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夜狐 - お疲れさまです!!途中まででしたがとても面白かったです!!(*´▽`*) (2018年12月16日 18時) (レス) id: e9368db4a9 (このIDを非表示/違反報告)
あいあむ - もう続きが来ないんだなあ…と思うと少し悲しいですが、おつかれさまでした。 (2018年6月2日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
rabbitの死神さん@絶賛鬱中(プロフ) - ししまいさん» コメント有難う御座います。この作品は、実在している同人誌を基にしておりません。以前にも同じようなコメントを頂きました。他の作品と似ている部分も沢山あるかもしれませんが、あくまでもこれは僕が考えて創作したもので御座います。パクリではありません。 (2018年1月14日 22時) (レス) id: 8bab4445ef (このIDを非表示/違反報告)
ししまい - BL漫画を元にされてますか?なんかストーリー設定があるBL漫画と全く同じなのですが… (2018年1月14日 12時) (レス) id: a87d217e00 (このIDを非表示/違反報告)
rabbitの死神さん@絶賛鬱中(プロフ) - 華糀さん» 有り難う御座います(*´ω`*)頑張ります。 (2017年12月17日 15時) (レス) id: 8bab4445ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rabbit@死神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ameyozakura/
作成日時:2017年10月9日 18時