生徒会のおれがΩなんて認めない。【BL】

17. 乞ってください。 ページ24

『…なななな何の用かな玲くん？』








かみかみでもう既に焦りを相手に悟られたであろう対応をしてしまったおれ。




…これ終わってもーたな。完全にゲームオーバーやな。(謎のエセ関西弁)




玲は、ずっと清々しいほどの笑みを浮かべている。




ビケイノエガオ、コワイ…。←








玲「…なんで、朝あんなに逃げたの？」


『は？』









思わず、口から驚愕の言葉が漏れてしまった…。





それ？そのことだったわけ！？





大して大ごとじゃないよね！？選りに選って何故そこを問い詰めたの！









『…び、吃驚したから…っ！ただ、それだけだよ！』



玲「……良かったぁ…。」








おれが、素直に言うと玲は何故か安堵の息をついた。





なにが良かったのか。つか、なんでそんな安堵してんの？









玲「俺、Aに嫌われたかと思って…、すごい不安だった。」



『…え？あ、そう…』









いや乙女かよ。←



彼氏にデートをドタキャンされてめちゃくちゃ不安になって問い詰めた後の彼女かよ？



気にするとこそこなのか？…おれが、Ωだってことは疑問に思わないわけ？…まぁ、気にしないなら好都合なんだけどさっ。



多少混乱気味に陥ったおれに、いきなり玲はおれの安心を遮るように爆弾発言をした。









玲「…それと、AってやっぱりΩだったんだな。」


『ブフォ…ッ！？』







安心したのも束の間、ちょうど気にしていた痛いとこを突かれた。



あまりにも衝撃的で、変な吹き方しちゃったじゃねーか。恥ずかしいわ…。



…Ωだってことがバレたんならしょうがないか……。いずれ、鋭い玲にはバレる運命だったんだろうし。

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