【ハイキュー！！】白布と付き合うまでの話。【白鳥沢】 (ページ42)

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33 ケーキ食べたかったページ42

「…俺教えようか？今日は部活ないし俺たち3年は明日テストないし。2年の範囲なら多分教えられる」

『ほんとですか！！！！？』

「ほんとほんと」

瀬見さん的にもAが部活に参加できなくなるのは絶対に避けたいのだろう。この人たちどっちも実家暮らしだし、勉強教えるのであればどちらかの家でやる可能性がある。
勉強会という名目で白布呼ぶか？いや、それはAにとっては過酷すぎるか。

『そしたらどうしよう、んーー、あ、セミセミさん私の家来ますか？昨日お母さんがどっかからケーキいっぱいもらってきて余ってんですよね』

「い、いいのか…？」

え、いいなぁ。それは俺も行きたい。
と、口に出そうな言葉を飲み込む。

『もちろんですよ！勉強教えてくれるお礼です』

「いやそっちじゃなくて…そんな簡単に…その……家に上げて…」

『あ、今日うち親いないんで大丈夫です』

「は！？それ余計に………はぁ、まあいいか…」

瀬見さんの気持ちに気づくはずもないA。さすがである。瀬見さんもツッコミを放棄したようだ。

これはこのまま2人きりにするべきか、それとも白布の気持ちを知っている故2人きりにするべきではない？けど白布自身、自分の気持ちを認めようとしない限り、俺が気を利かせすぎるのはただのおせっかいというものか……。

俺は考えることをやめた。