【ハイキュー！！】白布と付き合うまでの話。【白鳥沢】 (ページ19)

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『ただいまー…ってあれ、太一は？』

私がトイレから戻ると、セミセミさんが一人、木の陰に立っていた。

「えっとー…用事思い出したから帰る、って」

『マジすかー』

それなら仕方がない。
私はふと白布の方を見た。そろそろ動き出しそうである。

『そういやあの二人、昼まだ食べてないですよね。もう一時過ぎてますよどおりで腹減ったと思った！！』

「いやお前はさっきから買い食いしてただろ…」

そういうセミセミさんをよそに白布たちは立ち上がる。

『よっしゃ行きましょうセミセミさん！』

「お、おう」

追いかけてきた先はイ〇ンの地下一階にあるフードコート。私とセミセミさんは白布達の死角となる位置に席をとりつつ、飯を買いに行くタイミングもずらし、あくまでも尾行だということを踏まえバレないよう行動。幸い人もたくさんいるので紛れ込むことが出来る。

『セミセミさん何食います？』

「んー俺は軽く食えればなんでもいいかな。お前は？」

『私はー…あ、餃子うまそ』

そんなこんなで私たちはそれぞれのメニューを注文する。
白布達も何か食べているようだが、少量に見える。やべ、これじゃあ私たちが食っている間に見失う…と思いきや、神無月さんが女の子らしく食べるスピードが遅いというのと、セミセミさんも少量、私は大量にもかかわらず食べるスピードが尋常じゃないくらい早いため、私たちが食べ終わっても白布達もまだ動かずにいる。

『あ、太一に連絡入れとこ』

「おうおう、そうしてやりな。つーかお前ら普段どんな会話してんだ？」

向かいの席で頬杖をつきながら、セミセミさんは私のスマホを見つめそう問う。

『プ、プライバシーの侵害！！！』

私はスマホを抱くように抱え、わざとらしくそう言った。

「べつに言いたくなきゃいいよ！！！」

『まあいいですけど見せても』

「いいのかよ」

ここだけの話、いやここだけってどこだよって話だけど私はセミセミさんに心を開きすぎているのだろうか、結構信用してるのよ。だって良い人じゃないか。というわけで私と太一のプライバシー解禁。

『べつに大した話してないですよ？じゃあはい、昨日ら辺からどうぞ！』

そう言って太一とのL〇NEを昨日までさかのぼり、セミセミさんにスマホを渡した。