【ハイキュー！！】白布と付き合うまでの話。【白鳥沢】 (ページ14)

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11　嫉妬もクソもないページ14

私はダッシュで教室に戻った。ドアをガラリと開けるなり『太一いいい！！』と、太一のもとへ飛んでいく。

「うわどしたの」

『隣のクラスのちっちゃいめんこい女子、太一知り合い？』

「…？誰それ」

『部活が休みの日いつかとか聞かれなかったか！？』

「あー、確か…神無月さん？って言ってたような」

太一は斜め上を見上げ首をかしげている。知り合いじゃねえのかよ！

「それ聞かれたのが初対面だから知り合いではないな。あっちは俺のこと知ってたみたいだけど。でそれがどうかした？」

『さっきその子白布に告ってた。振られてたけど諦めること条件に今週の日曜デートするんだって！！』

「マジかぁ。お前好きな奴が他の女とデートなのにそんなハイテンションってことはもしかして…」

『尾行しようぜ！！』

私はドヤ顔でそう言った。太一は「やっぱりな」と言わんばかりにため息をこぼす。幸せ逃げちゃうぞ私が吸ってやろうか。

尾行が趣味なわけではないが、カップル尾行は楽しい。太一はそんな私の生態を知っている。そして私たちの友達のカップル尾行を何度か太一としてきた。もちろん許可は取ってのことだ。

しかし今回のは今までのそれとは違う。カップルでもないし許可は取らない。言ったら白布に殺される未来しか見えないからな！だから今回のは完全に犯罪である。

「いいのか？嫉妬とかないの？」

『ないと言えば嘘になるけど、白布を見ていられるなら私はオーケイ！』

「今更だけどAってなかなか変態だよね」

『天才の間違いだろ』

「すき焼ってなんであんなに美味いんだろうなー」

『おいこら』

華麗にスルーを果たす太一と共に、私は日曜日、尾行という決戦へと向かった。