僕らは食用.人間2［約束のネバーランド］ (ページ30)

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ギルダ「方角は？」

ナット「ちゃんと合ってる。」

　ソンジュとムジカと離れて歩き出した僕たちは周りを見ながら、細心の注意を払っていた。

　まあ、周りは何もなさ過ぎて隠れる場所なんかはないけれど…見渡しがいいとも言えるが、ここは敵(鬼)からも丸見えなのだろう。

ドン「本当何もねぇな。」

クリスティ「岩とかならあるよ。」

　砂と岩だらけの道は、見慣れすぎると次は飽きてくるもので…。適度な水分補給と休憩を取りながら道進んでいくを。

　けど、暗くなってくると危なくなるし怖くなってくる。日が落ちてきたことにより、特に小さい子たちがそわそわとし始める。

マルク「あとどのくらい？そろそろかなぁ？」

レイ「エマ、現在地は？」

エマ「確かめてみる。」

　ミネルヴァさんのペンから光が漏れ、画面が現れる。けど…その画面に映ったのは不思議なことだった。

エマ「え？ここだ…ここが、B06-26」

トーマ「え？」

ラニオン「は！？」

エマ「間違いない…今私達がいるここがB06－32地点。」

　え？

　けどここって…。

ナット「てか、どうする？…ここ、何もないけど…。」

　そのB06-32地点は、嘘だと思うくらい…何もなかった。

　
　
　