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洞窟の中を歩き続けて5日目…
「「「着いたー!!」」」
僕らは森の入り口近くにまで到達していた。
当たり前の流れのようにご飯の準備や、怪我や熱を出した時用の薬草潰し…。
ここまでくると慣れた動きだ。
テキパキと自分のできることをして、出来立てのご飯を食べる。
明日はとうとう、外に出る。
ドン「ごちそうさまでした!よっしゃ!上手く行きゃ明日にはB06-23だ!!」
ナット「がんばればね。」
A「上手く行けばね。」
イベット「じゃあがんばる!」
クリスティ「じゃあ上手く行くー!」
元気だな…。まあ、ここまで安全に兄弟も散り散りにならずに来れたのは、ムジカやソンジュのおかげだし…。
色々な発見もあって楽しかったし…。
小さい子たちもみんなムジカ達と別れるのを寂しがっている。
けどその中で浮かない顔をしたギルダが目に入った。顎に手を置いて何か考えている。
レイ「? ギルダ? どうした?」
A「何か考え事?」
ギルダ「あっ、いや…計画のズレについてちょっと…。」
ラニオン「ズレ?」
ギルダ「考えていたの、ソンジュが教えてくれたあの“昔話”…“人間の世界が別にある”のは希望よ。でも、鬼側の世界に人間の社会がないのは私達の計画にとって不利だわ。」
そういえば…確かに…しかもその人間側に行く方法もないと言われているし…。
ギルダ「期待していた人間の集落が無い…………紛れることもできないし、フィル達を迎えに戻るにも人員がいる。どうするか考えないとって………。」
レイ「その通りだ。」
エマがソンジュに近寄って他に脱獄した人がいないか聞いたが…それは僕らの世界の辛さをさらに詳しく示した。
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名無し - この作品が止まってしまってから結構経ってますけど今読みました…好きです…続きは急がなくていいので書いてくださると嬉しいです🙌🏻 (10月29日 8時) (レス) id: bfbc9ce668 (このIDを非表示/違反報告)
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