僕らは食用.人間2［約束のネバーランド］ (ページ32)

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エマ「ここだ…。」

アリシア「本当にあった！」

ドミニク「ウソつきじゃなかった！」

　うん、そうだね。ウソつきじゃなかった。…ここにミネルヴァさんがいるのか…。

エマ「行こう。」

　最初にエマが下りて、その後ろを次々と降りていく。

　中は結構しっかりしているし、何十年も存在しているというか、ちょっと古めかしい感じはあるが、広さもあるし個室もあるみたいだ。

エマ「あのドアの向こうから誰かいる、音がする。」

　それってつまり…

　部屋をノックして、中に入る。

？？「やあ…。長旅ご苦労、ようこそB06-32シェルターへ。」

　この人が…ミネルヴァさん…？

　けどなんだか…お行儀が悪すぎて…なんか、信じたくないな。うん。この人が僕らの探してたミネルヴァさんだなんて…。

エマ「あなたがミネルヴァさん？」

？？「違う。お生憎さま、俺はW(ウィリアム)・ミネルヴァじゃない」

レイ「じゃあ、ミネルヴァさんを出してくれ。俺達はここへ、ミネルヴァさんに会いに来たんだ。」

？？「いないよ。お気の毒さまここにミネルヴァはいない。」

　じゃあ、ミネルヴァさんは一体どこへ…。何よりこの人はまず誰？

　目の前にいるアリシア達の思っていることが伝わってくる。いや、わかるけど…。ミネルヴァさんいなかったらまずここにシェルターはないんだし…。

　何でも知らねぇで通すこの人は本当に何者…？