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塀まで着くと、軽く息を整える。

 エマとドンが先に上って、あとは僕らが引き上げられる。


レイ「…4歳以下がいない…まさか…。」

エマ「考えたの…前にレイに言われたこともう一度…。連れて行かない。」

レイ「え?」

エマ「4歳以下は農園(ここ)に残す。でも諦めたわけじゃない、“今”は連れて行かない。」

レイ「今は…?」


 エマの言葉にレイはまだよく分かっていないみたいだ…。それもそうかな、だってこれはエマがみんなの話を聞いて決めたことだもん。


A「1ヶ月前ね…4歳以下の子達をどうするか、エマとギルダとドンで話したの。」


 4歳以下の子達は信じてくれるか、また、隠してくれるか…。それも心配だったけど、1番はやっぱり「本当に連れて行けるか」だった…。


A「最初、ノーマンの計画もみんな連れ出すことだった。けど、エマが変えたんだ。出荷されるまでおよそ2年はある4歳以下を残して、またここに戻ってくるって…。」


 そう、頑固なエマが、やると言ったらやるエマが…自分で策を変えた。全てをフィルに託して…。


エマ「2年以内に必ず戻る。そしてその時こそ、フィル達と他4つプラント全ての子供達を連れて出る!!そのために今は置いていく。」


 これが、エマが考えた最善策…!



 塀をみんな上り切ったのを確認して、また走り出す。少しすると、予定より早い警報が鳴った。

 少しドキッとしたけど、行くのは橋じゃない…

 ここを渡るんだから!

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名無し - この作品が止まってしまってから結構経ってますけど今読みました…好きです…続きは急がなくていいので書いてくださると嬉しいです🙌🏻 (10月29日 8時) (レス) id: bfbc9ce668 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yuuka x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年8月28日 17時

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