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ご飯の準備中。誰かが走っているのか足音が響いた。また誰かが走り回って遊んでいるんだろうと思ったけど、それはエマだった。
トーマ「エマ!!」
ロッシー「よかったぁ、エマなおったぁ。」
ギルダ「まだ治ってない!」
みんなでエマの周りに集まると、さらに騒がしくなってきた。まあ、これがエマの力だよね。全く、急に倒れられると困るんだからね…。
エマ「みんな…無事…?」
ドン「おう!」
エマの恐る恐ると言った声に、ドンが元気に応えた。後ろからムジカとソンジュ、レイもきた。
ムジカ「怖がらせてしまって、ごめんなさい。でもあなた達に危害を加えるつもりはないの。私はムジカ、こっちはソンジュ。
“私達は人間を食べない”。
だからあなた達のことも食べるつもりはないのよ安心して。」
ムジカとソンジュの自己紹介が終わると、さっきまでしていた夕食の準備をまた始めた。
といってもあとは注ぐだけだけど…。
クリスティやジェミマ、ドミニクが走り回ってみんなに渡している。僕もクリスティからもらうと、温かくなったコップが冷えた指を解していく。
チラッと2人の顔を見るが、エマとレイはまだ厳しい顔のまま。
ギルダ「昼間食べた時は何ともなかったわ。何かするならもうとっくにしていると思う。」
A「コップだって、僕らが洗ったし。」
ドン「それより俺達にはお前らを助けてもらったことの方が重要だ。
恩人だ、信じようぜ。」
まだ完全に信じたわけじゃない、けど…。
ソンジュ「御恵み清き糧、今この幸いを祝わん。天と地、命に感謝し…いただきます。」
「「いただきます」」
こんな風に鬼は普通の食べ物にも感謝するの?
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名無し - この作品が止まってしまってから結構経ってますけど今読みました…好きです…続きは急がなくていいので書いてくださると嬉しいです🙌🏻 (10月29日 8時) (レス) id: bfbc9ce668 (このIDを非表示/違反報告)
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