スポーツマンズと店主さん【スラムダンク】 (ページ8)

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ぱしゃページ8

『仙道様』

「ん？」

『実はあそこにいらっしゃる女の子が後をつけてサインを貰いに来たと…』

「マジかぁ、バレないようにはしてたんだけどな」

『いかがしましょう』

「まぁ書くよ、それで満足してもらえればいいし」

色紙と近くのペン立てにあったマジックペンを渡すと慣れた速さで色紙にペンを走らせる

こういうのは練習するのだろうか

するか当然、、じゃないとかけないでしょうし

ﾊﾟｼｬ

やな音が聞こえた

3人はサインに気を取られていて気が付かない

音がした方を向くとあの女の子がスマホをカバンの中から少しだけ出してこちらにカメラを向けていた

きっとその画角には3人だけではなく他の2人お客様が入っているでしょう。

私と目があったにも関わらず満足げに正面を向き直していた

プライバシーの侵害です、注意しなくては

『あの、』

「なに？」

彼女の元は向かうとパッと隠されたスマホ

黒か？

『今カメラのシャッター音が聞こえましたが、何かをお撮りに？料理なら良いのですが、スマホが不自然な方を向いていたもので』

「は？何言ってんのおばさん、そんな事してないし」

『そんな事とは？』

「だから、人を撮ったとかしてないし」

『…？なぜ人を撮ったと？念の為確認させていただけませんか？』

「盗撮とかしてない！店員だからって調子乗ってんじゃないの？ぶす！」

少し大きめな声で私を怒鳴りつける彼女、その口からおばさんだなんて言葉が出て来ました

私はそんなに老けているでしょうか？ちょっとショックですね

これは私がでしゃばりすぎたでしょうね、うーん困りました。女の子の声も大きかった部分があったから他のお客様も3人もこちらの様子を伺って来てる

「はいはーい君でしょこの色紙」

「仙道選手！？やば、本物めっちゃかっこいい…」

「俺のファンなの？」

「はい！」

私の後ろからやって来たのは色紙を書いた本人、仙道様だ

女の子は朝に踏ん反り返っていた体勢をすぐに持ち直させて目を輝かせた。そりゃそうだ、大好きな人が目の前にいますもの

「写真はいいの？」

「え、良いんですか！？ぜひ！」

押し付けられたカメラを起動したスマホ越しに2人を見た

慣れた様子で女の子の肩に手を乗せ、
女の子は少し顔を赤らめて彼女の中での最大限可愛い顔をこちらに向けピース。こう見れば可愛いのですが

『ん？？』

カメラの画面の右下に一つ前に撮った写真が小さく写っていたのが目に入った