扉の向こう ページ8
『…寝れんかった』
考え込みすぎて寝れなかった夜が明け、やってきた今日は文化祭2日前というのもありほとんどの授業は準備に充てられた
お化け屋敷するとこは暗幕貼って展示品の最終確認や飾り付けもろもろ、どの教室も賑わってて楽しそう
私はというと
「ねーこれ裁縫しててね」
「この部分塗ってー」
「これ捨ててきてくれない？」
ルカワくんからビシッと言われた斎藤が腹いせにクラスの子に言いつけたのか私に対して異様な量の仕事とはぶり、本格的ないじめが始まりそれに乗っかる岡が楽しそうに高みの見物をしていた
嫌だと伝えても無意味
無視をすればヒートアップ
じゃあどうすればいい
私は文化祭で見返してやるって決めた
もしうまくいかなくてもきっと仲間は増えるはずだから。
それだけ自分に自信がないと私もやってらんない
今日の昼休みは三井先輩と仲直りをする
やっぱりあんな変な感じなっちゃったけどよくしてくれてたのは間違い無いし何か意図があっただろうからそのままバイバイとか無理
昼休みを知らせるチャイムが鳴った
クラスメイトに何か頼まれそうになったからそれを察知してバックごと抱え教室の外に出た
急いであの屋上に行かなくちゃ
謝らないと
何を？
迷惑かけたことを
助けてくれたことに感謝を伝えたい
でもあんなことされたんだよ？
『あぁぁぁぁ！もう！』
頭がこんがらがる
屋上へと続く階段を上りから扉のドアノブに手をかけたけどそこからが動けない
回して入っちゃえばいいのに、緊張から動かすことができない
渋ること約10分
行ってしまえ
勢い任せにとびらを開けてすぐ横の梯子を上りこっそり覗いた
「Aか」
『…
三井先輩』
「なんで来た」
柵にもたれかかり私に背を向ける三井先輩の声はいつもより低くて寂しそうで小さかった
『なんでって…ちゃんと話をしないとって思ったから』
「何を話す必要がある、戻れ」
『でたでた、三井先輩の聞かん坊』
「あぁ！？」
『私の話を聞いてくれない、行動に身を任せて意味わかんないことするしさ結局あの日、分かんねーのかよ！って捲し立てた割には答えを教えてくれない』
「っ…」
『私はそれでも何か意図があって、何かしら理由があってやったんだと思って来た、頭ごなしに三井先輩を否定したくはないんよ』
「それは、、、」
気まずそうに頭をかきながら私の前に立つと手を差し伸べてくれた
『ほら、優しいやんね』
「…」
また大きなため息をつかれた
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ゆう(プロフ) - せんべえさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてます、、また更新再開しますね！ (12月8日 16時) (
レス) @page37 id: e69b496b59 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - めっちゃ好きです！！夢主ちゃんもみんなもかっこよすぎます！👏👏続き待ってます！ (2023年1月28日 11時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年1月4日 8時
