許せねぇ ページ34
屋上で何か喋ってる女2人がいた
1人はメイド服で見た覚えのある髪型、
もう1人はAに手を出した上に部活中呼び出しやがった女がいた
嫌な予感がして走った
そりゃあもう走った
「アンタなんか、アンタなんか！」
金切り声の後何かを打つ音
ドアの向こうからの「いたっ」ていう声
許せねぇ、、、
たまらずドアを開けたると文化祭ように飾るようにツインテールした女がいた
ガードするクロスした腕をよく見ると赤くなったり段々と黒くなるアザがちらほらできていてAの顔をよく見ると右頬が少しだけ赤い
あの女やりやがった
「痛いか？」
『…痛い。すっごい痛い』
「結構強かったしね」
上から見ていたという仙道は一回黙れ
手のひらが一周するほど細い。多分平均的な腕の細さだと思うけど高い俺の手のひらからしたら細い枝と一緒
白くて筋肉もついてない、さっきまでギターを持っていた腕にアザをつけやがった
『怖かった…』
「る、流川君…違う、、違うの」
「うるせぇお前の顔なんか見たくもねぇ」
「っ！酷いよぉ！」
女は走ってどこかに消えていったがそんなことどうでもいい
『嫌やった』
「…」
「福田、お邪魔虫は退散しようぜ」
「そうだな、じゃあな伊藤また会おう」
『うん！また後で…』
無理に笑わなくてもいい
そうこの間言ったつもりだったのにまだ分からねえのか
「…」
『痛い、ねえ痛い！ヤダ！』
腕に少し力を入れアザを撫でるとAの目に涙が浮かんで、その瞬間離すとつられて涙を流しだした
『終わった』
「…」
『言ってやった』
「…」
『怖かった』
「…」
あの時みたいに頭に手を置いてやる
『うわぁぁぁぁぁぁん、、うっく、ぐずっ、』
「どあほう…」
たったそれだけで声を上げた。ずっとずっと我慢してたんだろう
今までの葛藤も悔しさも今の痛みも全部を吐き出すかのように泣き出したAを腕の中に閉じ込めた
「…もう大丈夫」
『うぐっ、げほっゲホッ、、グスっ』
嗚咽のたび体を揺らして、小さな手は俺の学生服の裾を掴む
落ち着かせるように背中を撫でてやるけどこういうことは本当は慣れていない
抱きしめるとか
誰かを好きになるとか
A以外にしたことがない
状況が状況だが、好きな奴を抱きしめるのはこんなにも胸が苦しくなるのか
もしこれがもっと親密な関係になってからなら苦しいよりも幸福を感じるだろうか
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ゆう(プロフ) - せんべえさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてます、、また更新再開しますね！ (12月8日 16時) (
レス) @page37 id: e69b496b59 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - めっちゃ好きです！！夢主ちゃんもみんなもかっこよすぎます！👏👏続き待ってます！ (2023年1月28日 11時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年1月4日 8時
