ていおー ページ4
駅からまっすぐロータリーに出て交差点の横断歩道で待つ間
『あれ？牧にぃ？』
「ん？？？Aか」
『おん、部活終わり？』
「あぁ、」
『そっかお疲れ様ていおーさん』
「おいやめろそれ」
後ろからチャリの音がしたと思って振り向くとお友達の牧紳一がいた
頭をこづかれたのは許さないとして
もしかしてとか思ったらやっぱりだ
私の鼻はよく効くからふわっと香ってきた汗と制汗剤が混ざった匂いでわかった
「…そのジャージどうした」
『まぁ色々ありまして借りた』
「誰に？」
あぁ、今あんまり話したくないのに
『言っても知らないよ』
「いいから教えろよ」
『はぁ、、三井先輩』
「三井？三井寿か？」
『なんで知っとる？』
「湘北のバスケ部で三井と言ったら三井寿だろ」
「有名？」
「有名、友達なのか？」
『あー、、、』
つい渋ってしまった
青信号に従い2人並んで進むけど答えを言わない私を牧にぃはずっと見てくる
早く言えよと言わんばかりのその視線にまたまたさっきのことを思い出す
「ちょ、まて、泣かせるつもりなかったぞ俺は」
『あ、あら？私だって泣くつもり無かったんやけど！』
「…はぁ、お前は本当に分かりずらい」
『ごめ、』
同じ帰り道を辿る
そのたまにある日常ですら涙で見えなくなる
トボトボ歩く私に合わせた牧にぃの歩みは一歩が大きいけどゆったりと穏やかで
これは、、
「謝るな、で？何があった？」
『言わんといかん？』
「そうだな、気になって夜も眠れん」
『ははっ、そりゃ困る』
言うまで帰れないやつだ
牧にぃはしぶといからな本当に
諦め悪すぎてうざったい時だってある
言ったことないけど、そこすらも面白く感じるし
『…まぁ人には言えない事情が』
「あ、あそこのコンビニチョコまん売ってあるぞ」
『まぁ、牧にぃならいっかその代わりチョコまんとアドバイス頂戴ね』
「お安い御用」
いつもより元気ない私を見かねた牧にぃはやれやれと言った顔でチャリを止めてきて先にコンビニに入っていた私の元に駆け寄ってきた。店の中では話すような内容ではないと思うから一応外出た時に言いたい
のにずっっと見てくる
そんな気になるのか？お会計も流れ作業だし、あぁお釣りまで貰わないで先に出ていってしまった
何であんな慌ててるんだろ
牧にぃの元に駆け寄ると
「これどう言うことだ？」
『ﾊﾞｯｯｯｯ』
ぐいっと引っ張られたマフラー
もーせっかくセンドーさんが巻いてくれたのに
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ゆう(プロフ) - せんべえさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてます、、また更新再開しますね！ (12月8日 16時) (
レス) @page37 id: e69b496b59 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - めっちゃ好きです！！夢主ちゃんもみんなもかっこよすぎます！👏👏続き待ってます！ (2023年1月28日 11時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年1月4日 8時
