お菓子の家に ページ18
文化祭当日
『…ふぅ』
教室出し物のカフェの裏方を続けている間も時計を見たら、残酷にもハリが進んでるよ
裏方はメイド服もタキシードも着なくていいから楽なんだけど新しい髪型をバラさないようにカツラを被ってるから暑いの何の、、、ストーブが付いてるのと人の多さで本当にもう、お腹いっぱい
「つぎこれ！」
『あい、』
「ほい！」
『あい』
クラスメイトもいじめどころではないみたいで裏も前も回すのに手一杯
「え、ちょっとやだ！あれ」
「うっわかっこいい」
「でっかぁ」
「ちょ、怖いんですけど」
黄色い歓声と慄き共に入って来たのは三井先輩と宮城先輩、赤い頭の人にあー、、確かあれは話に聞く木暮先輩と赤木先輩だな
…後者は3人の保護者として来た感じはするけど
『よかったぁぁぁ(裏方で)』
タキシードもメイド服も見られたくないから本当に良かったこればかりは本当に赤っ恥かくとこだった
「はぁい！こちらの席はどうぞ！」
「…あ〜なぁアンタ、」
「はい！」
「伊藤、いねぇか？」
「…もう指名制度はありませんよう！」
クラスでも可愛いと評判の女の子が接客に行ったらしい
『よし、3卓！』
「おーけー！仕事早いじゃん伊藤！」
『どーも、あこれついでに5卓の分も！』
以前までの冷たさはどこはやら皆忙しさのせいで結束力は謎に高まる
ちらっとカーテンの隙間から見た机でキャピキャピで可愛い飾り付けされたテーブルを5人のデカすぎる男子生徒が囲んでいてちょっと場違いにも程がある
大声で笑わせてほしいけど流石に引かれる
『お菓子の家にゴリラが5人、しかも1人は完全なゴ、』
「ぶっっ、伊藤さんって前から思ってたけど割とズバッというよね」
我慢できなかった1人が私の独り言を聞いて吹き出した
「それな、正直斎藤達に刃向かっててすげぇって思ったよ」
「しかもオモロイ」
『…別に』
「伊藤さん、、ごめん」
「作業しながらでもいいから聞いてほしい、俺ら最低な事してた。斎藤達の言いなりになって人として最低なことをした…お前は何も悪いことしていないのに」
裏方の7人は無言の私に謝って来た
こりゃびっくり
まぁ、別にそこまで怒ってもないんだけど味方ができるのはいいこと
『いーよ別に、ライブ来てくれたら』
「絶対行くよ！」
『ははっ、手ぇ動かして』
お友達がいるってのも悪くないね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - せんべえさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてます、、また更新再開しますね！ (12月8日 16時) (
レス) @page37 id: e69b496b59 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - めっちゃ好きです！！夢主ちゃんもみんなもかっこよすぎます！👏👏続き待ってます！ (2023年1月28日 11時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう | 作成日時：2023年1月4日 8時
