2．クラスメイトに「俺と契約して魔法少女になってよ」と言われたんだけど【ハイキュー】

53話 ページ18

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そうこう雑談しているうちにとうとう体育館についたのだが……


これは練習しているのではないだろうか？


耳をすますとそれらしい音が聞こえてくる。


金「多分及川さんとかが時々休憩中にも軽く合わせたりするからやってるんじゃねぇかな……？」


そういうものなのか？てか、休憩中まで練習とかヤバいな。休んでください。


私は金田一の言葉を信じ、ゆっくりと扉を開ける。


すると、放物線を描くようにボールがきれいに私の目の前を通りすぎた。


私は思わずそれに釘付けになり、ボールの行方を目で追った。


そしてボールの行く先には及川さんがいて、及川さんはきれいにそれをパスする。


パスを受けた岩泉先輩は助走をつけ、そして……



飛んだ。



彼は精一杯のけ反ると、勢いをつけ、右手でボールを打つ。


ﾄﾞﾝｯと音を立て、きれいに相手のコートに落ちるボール。


それを見た岩泉さんと及川さんがハイタッチしているようすを見ながら、私は金田一に話しかける。


朝「金田一、今の凄くない？」


金「……今のって岩泉さんがスパイク打ってたやつか？」


朝「そう、だってネットもたかいはずなのに、あんなに高くとんで、それで空中にあるボールをあんなにきれいに決めて、及川さんも距離離れてるのに岩泉さんの手に吸い込まれるようにボールをパスして、こう、なんか、ね……ごめん語彙力ないわ」


金「大丈夫、言いたいことは伝わった」


今ので？金田一、君は本当に優しいね。


そう考えていると、彼は嬉しそうに笑いながら続ける。


金「及川さんと岩泉さんは同じバレーやってる俺たちからみてもすげえ人たちだよ。二人ともいつも俺たちのことに気を配ってくれるし、私生活は、及川さんはあれだけど……まあとにかくすげぇ尊敬できる人たちだ」


少し照れたように頬をかく金田一。


私は先輩とか今まで一切縁がなかったのでそういうのはよく分からない。でも……



朝「ねぇ、金田一。私やっぱりさ……」

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