30話 ページ36
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あのモヤが完全に消えたあと、頭上からゆっくりと落ちてくる斎藤さんを飛んで私はキャッチする。
斎藤さんってキレイだよな、ぶりっ子しなければいいのに。
そう思いながら着地すると斎藤さんは目をゆっくりと開いた。
斎「……は、え、何!?……誰あなた!!不審者!?」
私の腕の上で辺りをキョロキョロとしながら戸惑いを見せる斎藤さん。私を見つけビシッと指を指される。
不審者とは失礼な。
朝「えーと、私が誰かといいますとそれには話せば長くなるというかなんというか……」
私は斎藤さんを下ろしながらチラッと国見英(ハムスター)を見て助けを求める。
私の視線に気づいた国見英は溜め息を吐くと私たちの方に近づいてきた。
国「こいつは魔法少女、フレア・シャルール。俺はその相方の妖精だ」
斎「魔法少女……?妖精……?てか鼠がしゃべった……?」
いまいちピンと来ないのか訝しげな目で私らを見る斎藤さん。
て言うか、
朝「魔法少女ってこと話しても大丈夫なの?」
国「別に正体がバレなきゃ問題ない。さっきもいったけど認識阻害の魔法かけてあるし」
成る程、確かにこんな格好で不審者だと間違われるよりは言った方が……いいのか?
そんな風に考えていると、何かを閃いたように「ああ!」と突然斎藤さんは叫ぶ。
斎「最近ネットで流行ってるやつね……いたんだホントに……。でもちょっと待って……そんな魔法少女がなんでここにいるのよ。」
それはあなたが黒薔薇によって怪物になっていたからです……とは言えず、私と国見英は無言を貫く。
斎藤さんはそんな無言を貫き始めた私たちをじっくりと見る。
斎「もしかして、昨日の不法侵入者?」
「「は?」」
唐突に言った斎藤さんの言葉に私と国見英の声が重なる。
斎「なんか銀髪で、変な服着て、耳をつけてる……犬みたいな男のことよ!」
それエリックさんですね、はい。
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ももの助(プロフ) - 月夜見(つくよみ)さん» すみません、教えてくださりありがとうございます! (2019年7月6日 7時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(つくよみ) - 誤字見付けたんで報告?しときますね。第四話での夢主が炎ジュエルに触って国見が「光るんだよ、それ」って言った表記が朝比奈ちゃんになってましたよ。国見が言ったって言ってるのに…。と、合ったので言っときます。 (2019年7月6日 2時) (レス) id: 1b059efec0 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - 残念です。仕方ないですね (2019年6月24日 18時) (レス) id: 796c431fbb (このIDを非表示/違反報告)
ももの助(プロフ) - すみません、実は月の魔法少女はもう設定を決めちゃっていまして……本当に申し訳ないです。少し遅くなるかもしれないですが月華さんをもとにしたキャラを出させていただきますね! (2019年6月24日 18時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - わがまま言ってすみません。出していただけるだけで本当に嬉しいので…… (2019年6月24日 17時) (レス) id: 796c431fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももの助 | 作成日時:2019年3月5日 13時