10話 ページ12
Noside
「フハッ!最高だな!」
怪物によって崩れ行く住宅街に男の声が響き渡る。
男は逃げまとう人々を見渡しながら口を開いた。
「これだから人間は面白いんだよ!ちょっと暴れるだけで虫けらみたいに泣き喚くんだからな!」
そういってゲラゲラと下品そうに男は笑う。
そして笑いがおさまり一息ついたところ、ある少女が男の目に止まった。
5歳ぐらいの女の子。親とはぐれたのか、その子はお母さん、と叫びながらあちこちを走り回る。
するとそれに怪物も気づき、その女の子を目に入れると、途端に目の色を変えてドスドスと、その女の子の元へ向かっていく。
「いいぞ、踏み潰しちまえ!!」
男が楽しそうに叫ぶと怪物は右足を持ち上げ、そのまま女の子を踏み潰そうとした。
だが、
ドッカーンッッ
そんな音が響き渡ると、怪物はバランスを崩し、後ろへ倒れた。何者かが、女の子を踏み潰すのを阻止したのだ。
「な、誰だ!!」
先ほどの攻撃でもくもくと立ち上る煙。
それが晴れると見えてきたのは、
女の子を抱き、ハムスターを頭にのせた、赤髪の女だった。
そして女は口を開くと言った。
「今のセリフめっちゃ三下みたいだな」
と。
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ももの助(プロフ) - 月夜見(つくよみ)さん» すみません、教えてくださりありがとうございます! (2019年7月6日 7時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(つくよみ) - 誤字見付けたんで報告?しときますね。第四話での夢主が炎ジュエルに触って国見が「光るんだよ、それ」って言った表記が朝比奈ちゃんになってましたよ。国見が言ったって言ってるのに…。と、合ったので言っときます。 (2019年7月6日 2時) (レス) id: 1b059efec0 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - 残念です。仕方ないですね (2019年6月24日 18時) (レス) id: 796c431fbb (このIDを非表示/違反報告)
ももの助(プロフ) - すみません、実は月の魔法少女はもう設定を決めちゃっていまして……本当に申し訳ないです。少し遅くなるかもしれないですが月華さんをもとにしたキャラを出させていただきますね! (2019年6月24日 18時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - わがまま言ってすみません。出していただけるだけで本当に嬉しいので…… (2019年6月24日 17時) (レス) id: 796c431fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももの助 | 作成日時:2019年3月5日 13時