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41 相談 ページ44

*


あ、そうだ!お妙さんなら何か分かるかも!


そう思い、私はすぐにお妙さんの家へ向かった。


いきなり来ちゃったけどいるかな…。そう思いながらチャイムを鳴らす。すると門が開いてお妙さんが出てきた。


妙「あら、Aちゃん。どうかしました。」


「ちょっと相談したいことがあって…。今大丈夫ですか?」


妙「ええ、大丈夫よ。ここじゃあれだから中入っていいわよ。」


「ありがとうございます。お邪魔します。」


お妙さんに着いていき部屋に入った。向かい合わせで座り口を開く。


「実は、その…今す、好きな人がいて…。ど、どうしたらその人と両思いになれますか?」


声に出して言ってみると思ったより恥ずかしい。


妙「まぁ!……そうねぇ。私もそれほど恋愛経験があるわけじゃないから、上手くいくか分からないけれど、とりあえず自分の気持ちを相手にさりげなく伝えるのはどうかしら?」


「さりげなく伝える…。」


妙「例えば、遊びに誘ってみるとか。そうしたら、相手も気にしてくれるんじゃない?」


「そうですね。すごく参考になりました!ありがとうございます。」


妙「あの、Aちゃん。…答えたくなかったら言わなくていいんだけど、好きな人ってもしかして銀さん…?」


「え!?な、なんでわかったんですか!?」


妙「何となくそんな気がしただけよ。頑張ってね。Aちゃん。」


「ありがとうございます。」


門をくぐり家を出て、万事屋へと帰る。お妙さんに銀さんを好きだということがすぐにバレてしまった。

お妙さんって感がいいのかな。それか私がわかりやすいのかな。

そんなことを考えながら歩いているともう万事屋に着いた。


「ただいまー。」


銀「おかえり」


部屋から銀さんだけの声が聞こえてきた。


「あれ?銀さんだけですか?」


銀「あぁ。あいつらは今出かけてる。」


「そうなんですね。」


今の時間は3時。夕飯を作るのにはまだ早すぎるし、依頼のない万事屋は暇だ。そして、神楽ちゃんたちは出かけているため銀さんと2人きり。しかし、話す話題もなく沈黙のまま時間がゆっくりと流れていく。何となく気まずいと思った。

テレビを見るふりをしてさっきお妙さんからのアドバイスについて考える。

遊びに誘う…ということは2人でどこかに行けばいいということかな。銀さんと2人で行くなら……

あ、そうだ!甘味屋なら…!

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作者名:銀星 | 作成日時:2020年2月2日 12時

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