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39 お墓参り ページ42

Aside


昼ごはんを食べて、今日は出かける。どこへ行こうとしているかと言うと、墓場だ。休みが少なくてあまり時間が無く今日初めて行くことになってしまった。途中で花屋により花を買ってから墓場に向かう。


墓場について両親のものを探す。八神という字を見つけ、そのお墓の前にしゃがみ手を合わせる。久しぶりに両親に会ったような気分になり、同時にもう会えないという事実をさらに感じ、悲しみが込み上げてきた。花を添えて、自分はちゃんとやれていけていることを告げる。


そしたら込み上げてきた悲しみが溢れだしてきた。前が霞んでよく見えない。やっぱりまだ一緒にいたかった。


しばらくその場で泣いたあと私は万事屋へ、帰った。


神「A、もしかして泣いてたアルか?」


「うん、ちょっとね。」


思っていたよりもすぐに気づかれてしまった。


新「何かあったんですか?」


神「誰にされたアルか!?私が懲らしめてやるネ!!」


「あ、そうじゃなくて、お墓参りに行ってきただけだよ。」


神「そうだったアルか。」


新「誰かに傷つけられたわけじゃないみたいで良かったです。」


「心配してくれてありがとね。」


何かあればいつも心配してくれる2人にはよく助けられてしまう。でもそれが凄く嬉しいと感じる。


あの火事がなければ家族と一緒に平凡で楽しい日々が今でも過ごせていたかもしれない。けど、あの火事のおかげでなんて言えないけど、万事屋のみんなに会えてすごく良かったって思える。


そして、あの時銀さんと出会えていなかったら私はきっと生きていけなかったと思う。それに万事屋に来ることもなかったし、真選組で働くこともなかったし、買い物だけであんなに楽しいと思うことなんてなかったし、歌舞伎町で猫探しなんてしなかった。だから銀さんは命の恩人だと言っても過言ではない。一生かけても返せないと思うほど感謝している。


それから、住む場所を与えてくれたり、服を買ってくれたり、甘味屋に連れて行ってくれたり、迎えに来てくれたり…いつもはちゃらんぽらんだとか言われているけれど、本当はすごく優しくて、情が厚い銀さんに惹かれてしまった。



やっぱり銀さんのこと…好きなのかもしれない。

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作者名:銀星 | 作成日時:2020年2月2日 12時

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