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37 いい話 ページ40

銀時side


Aが仕事に行って今日も依頼が無い万事屋は暇だ。ていうか、いくらなんでも依頼が少なすぎる。

とまぁ、それは置いといて午前はいつも通りダラダラし、昼からは久々にパチンコでも行こうかと外へ出た。そしたら、見廻り中なのかサボり中なのかは知らんが総一郎くんを見つけた。


沖「あれ?旦那じゃねぇですかィ。昼間にこんなところで何してんですかィ?」


銀「暇だしちょっとパチンコでも行こうかと…。」


沖「そうですかィ。万事屋に新しく従業員が入っても旦那は変わらねぇですねィ。」


銀「別に関係ねぇだろ?」


なんでわざわざそんなことを言うのか疑問だった。


沖「あ、そうだ。旦那にいい話しがあるんでさァ。」


銀「いい話?」


そう聞くと、こんなところじゃあれなんで〜と団子屋に向かった。団子を何本か頼んで話を聞く。


銀「それで、いい話って何?」


こいつからいい話とか言われても悪い予感しかしないけど…。


沖「まぁ、そう焦らずに聞いてくだせぇ。…実はAが旦那に恋してるみたいなんでさァ。」


銀「は………?」


衝撃すぎて言葉の意味がよく理解できなかった。


沖「だから、Aが旦那のこと好きみたいなんでさァ。」


呑気に団子を食べながらそう言った。


銀「ちょっと待って沖田くん。じょ、冗談だよね…??そうだよね!?Aが俺に恋するなんて有り得ねぇし…。」


そんな素振り今まであったか?全然心当たりがない。


沖「まぁ、俺から言われても信じないと思いやすから自由に受け取ってもらって構いやせんぜィ。」


銀「…」


沖「じゃあ、話したいことはこれだけなんでそろそろ行きやす。」


そう言いどこかへ行ってしまった。


あんなこと言われてどうすればいいんだ。ぜってぇ遊んでやがる。…それより、さっき沖田くんが言っていたことがチラつく。本当なのか嘘なのかは正直分からねぇ。だが、どこかで本当ならいいと思っている自分がいるような気がした。


しばらく団子屋で悶々と考えていたがやっぱり好きだとかいう素振りは見てねぇ。それにまたこんなこと考えたくはねぇが、Aは土方のことが好きなんじゃねぇのか?そっちのほうが可能性があると思えてしまう。


あまり長居しすぎるのもあれだから団子屋を出た。団子はどうやら沖田くんが奢ってくれたらしい。そして、パチンコに行く気も失せたから家に帰ることにした。

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作者名:銀星 | 作成日時:2020年2月2日 12時

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