25 白猫 ページ28
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銀「あーえーっと、なんだっけ。」
「猫探しですよ!猫探し!」
銀「あーそうだそれだ。こんな感じの猫見てねぇ?」
と言いながら猫の写真を見せた。白くてもふもふした感じの猫だ。
妙「ごめんなさい。見てないわ。」
銀「そうか。まぁそんな簡単には見つかんねぇよな。じゃ、そろそろ行くわ。」
妙「頑張ってくださいね。」
「ありがとうございます。」
私たちは再び猫探しを始めた。しばらくは聞き込みに徹していたが、なかなか見かけた人は現れず進展はなかった。
「そろそろ路地裏とか手当り次第探してみますか?」
銀「そうするしかないか。」
と言って近くの路地裏に入ろうとした時、聞き覚えのある声が近づいてきた。その声は路地裏から聞こえてきた。
神「待つアル!!!」
「神楽ちゃん!?」
神「捕まえてくれアル!見つけたネ!!!」
そう言うと同時に私の足元にふわふわの白猫が。と思ったらすぐどこかへ行ってしまった。
「ご、ごめん神楽ちゃん!!私も追いかける。」
私は走り出すと銀さんがいないことに気づいた。いつの間にか猫を追いかけて遠くにいたのだ。そのまま銀さんは猫を追いかけてどんどん遠くへ行ってしまったので、体力があまりなかった私は途中で見失ってしまった。
真っ直ぐ走っていたら、新八くんを見つけた。
「あれ?新八くんなんでここに。」
新「神楽ちゃん足早くて置いていかれちゃいました。」
「そうだったんだ。」
とりあえず、新八くんに会えたからひとまず安心した。それから、しばらく走っていると銀さんと神楽ちゃんも見つけた。銀さんの腕の中には猫の姿があった。
「捕まえれたんだすね!良かった。」
無事猫を見つけることができたので、依頼者の家に向かった。
依頼者の方はすごく安心した顔をして、何回もお礼を言ってくれた。結構時間もかかっちゃったし疲れたけど、いい仕事だと思った。
仕事が終わると、いつの間にか昼をすぎていた。
銀「昼飯でも食い行くか?」
神「行きたいアル!私寿司が食べたいネ!」
銀「んなとこ行ったらすぐ金なくなるだろ。」
神「銀ちゃんに言われたくないネ!」
銀さんと神楽ちゃんが言い合っている。この光景に見慣れてしまうと案外微笑ましくもある。そして私たちはファミレスに行くことになった。
けれど、神楽ちゃんの食べっぷりがすごくて結局お会計が凄いことになってしまった。
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作者名:銀星 | 作成日時:2020年2月2日 12時