20 4人で ページ23
*
次の日、お金を手に入れた私たちは食材を買いに行くことにした。ちなみに今日の真選組での仕事は昼からでいいと言われた。給料はというと、警察だけあって想像よりも多く貰えた。たまっている家賃は別として、今月は家賃も払えるし、当分は食べていけそうだった。
新「やっと空腹生活から抜け出せますね!」
神「ありがとうアル!A。」
「いえいえ。これも近藤さんのおかげだよ。事情話したらはやく給料を渡せるようにしておくって。」
神「そうだったアルか。ちょっと見直したネ。ゴリラだけどな。」
新「ゴリラは関係ないでしょ!」
神「私たちもはやく給料欲しいアル。うちの社長はゴリラより使えないネ。」
銀「依頼自体ないんだから仕方ねぇーだろ。銀さんでもゴリラよりは使えるわ!」
つい昨日までは死にそうな顔してたけど、いつも通りの3人が見れて少し安心した。
スーパーに着いて、4人で買い物をする。万事屋のみんなで出かけるのは初めてだったから、なんだか楽しいと感じていた。気づいたら買い物かごにいちご牛乳や酢昆布が入っていたけれど、今回は特別に買ってあげることにした。
新「あんまり甘やかしちゃダメですよ。」
新八くんが苦笑いで言った。
「今回だけだから大丈夫だよ。もしかして、新八くんも何か欲しかった?」
新「いえいえ!僕はいいですよ。それより、Aさんが働いて稼いだお金なんだから、自分のためにも使ってくださいね。」
「そうだね。ありがとう。」
やっぱり新八くんはいい子だと改めて思った瞬間だった。
万事屋に帰ってきた頃、もう昼近くになっていた。私は昼ごはんを用意し急いで食べた。もうすぐ仕事の時間。今日は屯所の掃除と夕飯の用意だけ。行ってきますと言って万事屋を出て行き真選組に向かった。
屯所に着くと、土方さんに会った。
「こんにちは。土方さん。」
土「おう。Aか。」
「今日は見廻りじゃないんですね。」
土「あぁ、やっておかなきゃならねぇ書類が溜まっていてな。」
「そうなんですね。あ、何かお手伝いできることがあればいつでも呼んでください!」
土「分かった。ありがとな。」
「いえいえ!頑張ってくださいね!」
そう言い、私は屯所の掃除を始めることにした。昨日掃除して思ったけれど、やっぱり屯所はとても広い。全部掃除したらどれくらいかかるのだろうか。
しばらく掃除に熱中していると、土方さんに声をかけられた。
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:銀星 | 作成日時:2020年2月2日 12時