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1 家族 ページ3

Aside



目の前に赤い炎が燃え上がっている。




バチバチと音がする。






私が家に帰ると、そこには私の家と家族の姿はなく瓦礫の山と消防士の人たちだけだった。


お父さんは…?お母さんは…?無事だよね……?


驚きと焦りと恐怖でどうしたらいいのか分からなかった。

火が消され、瓦礫の山を見つめる。未だにこれが自分の家だったことが信じられない。信じたくない…。…すると、瓦礫の山の中に人影が見えた。私は考えるより先に、走り出してしまった。



しかしそれは、ほとんど焼けてしまった両親だった。

頭が真っ白になって、そこからの記憶が無い。







いつの間にか私は気絶していたようで、病院のベットに寝かされていた。そしたら、家族を失った悲しみが急に溢れてきて涙が止まらなかった。


その日は、病院に泊まる事になった。
しかし、もう家族も家もない…。




私はこれからどうしたらいいの…?




そんな疑問を抱きながら、私は眠りについた。





目が覚めるともう朝の8時。そろそろ病院を出ないと行けない時間だ。


私は病院を出ると、すぐ近くにあったベンチに座った。もう行く宛てなんかないし、お金もほとんどない。本当にどうしたらいいのか分からない。

いっその事私も家族の元へ行きたい。なんて思ってしまうほど、私には辛すぎることだった。


しばらくぼーっとしていると、


「そんなにぼーっとしちゃって、なんかあったのか?」


と、男の人の声が聞こえた。

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作者名:銀星 | 作成日時:2020年2月2日 12時

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