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8 朝 ページ11

*


そうですね。と言うと銀さんは立ち上がり、私を寝室(?)に案内してくれた。そこは和室で、布団が2枚並べて引かれていた。

…2枚並べて?


「あ、あの〜銀さん?」


銀「ん?どうした?」


「もしかして、その…一緒の部屋で寝るんですか?」


銀「そうだけど?他に寝る場所ねぇしな。」


…やっと神楽ちゃんの言っていたことが分かった。でも、銀さんは優しいし、いくらなんでも手を出すなんてそんな事しないよね。うんうん。

と、心の中で1人納得していると


銀「あー、やっぱ嫌か?」


不安そうな顔で銀さんが聞いてくる。


「え!いや、そんなことないですよ^^;」


銀「んじゃ、寝るか。」


「はい。」


並べられた2枚の布団にそれぞれ入っていく。誰かと一緒に寝るのは久しぶりで、少し懐かしい気持ちになった。…でも、隣にいるのが銀さんだったから変に緊張してしまった。


銀「眠れないのか?」


「なんだか緊張しちゃって…」


別にそんなに身構えるこたァねぇよ。と銀さんの安心感のある声に緊張が解け、私は直ぐに眠りについた。


―――――――――――――――
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朝目が覚めると時計の針はちょうど7時を指していた。よく晴れていてとてもいい朝だった。そして隣には気持ちよさそうに寝ている銀さんがいた。

私はとりあえず着替えをし、顔を洗って朝ごはんの準備を始めた。すると、扉の開く音がして、


新「おはようございます!」


と新八くんの元気な声が聞こえた。

随分早起きなんだなぁ。と思いながら新八くんにおはようと挨拶をした。


新「あ、Aさん。おはようございます。今から朝ごはんの準備ですか?」


「そうだよ。新八くん朝早いね?」


新「いつもはもう少し遅いんですけどね。銀さんとか神楽ちゃん起こすの大変だから早めに来ました。」


どんだけ気が回るんだ…。


私が感心していると、新八くんが準備手伝いましょうか?と聞いてきた。ほんとにいい子だと思った。


そして、新八くんに手伝ってもらい準備が終わった。


新「じゃあ僕、2人を起こしてきますよ。」


「うん!お願いします。」


銀さんたちってそんなに起きないのかな。なんて考えていると、和室の方から新八くんの大声が聞こえた。そして、銀さんのあと10分だけぇ。と間延びした声も聞こえてきて、なんだか家族みたいで少し微笑ましかった。

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作者名:銀星 | 作成日時:2020年2月2日 12時

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