ご ページ6
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それから、小一時間カフェで話したあと、銀さんたちはそれぞれ帰っていった。
私たちは慌てて万事屋に戻った。
ガラガラガラ
新「ただいま〜って、まだ銀さん帰ってないかな?」
万事屋に帰ると、悲しみと焦りと疲れが混ざって複雑な気持ちになり、力が抜けたように私はソファーに座った。
「やっぱり神楽ちゃんの言った通り、浮気…してるみたいだったね…。」
浮気
そのことを声に出して言うと、余計に悲しくなってきた。
新「……。」
神「酷いアル!こうなったら銀ちゃん懲らしめてやるネ!」
神楽ちゃんのその優しさに何度も助けられてしまう。けれど、これ以上迷惑はかけたくない。だから…
「……もう、いいよ。神楽ちゃん。」
本当は何もよくない…。
「ありがとね。私のために色々してくれて…。」
良くないのに…。
神「A…。そんな事言うなヨ…。まだ何も出来てないネ。」
新「Aさん…。」
「…銀さんが、あの人と幸せになれるなら…いいかなって…。」
そんなことを言ってしまう。
本当は違う。まだ、銀さんの彼女でいたい。誰よりも銀さんの近くにいたい。
神「嘘ネ。A。泣いてるアル。」
「え…。」
気づいたら私は泣いていた。我慢してたはずなのに。限界だった。
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作者名:銀星 | 作成日時:2020年2月1日 14時