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｢まー！しょうがないか！じゃあ来週からは！
新番組【トド松ちゃん】ってことで！｣
｢ダーーヨーーーン！！！｣
｢あーーーーっ！！！！｣
ダヨーンの破壊光線にトド松はそのまま消えていった。
せっかくの新番組の夢が今ここに打ち砕かれた。
〈おっとぉ、ここで皆さんご存知のファイナルダヨーンが炸裂しました〉
｢へっ、茶番は終わりだクソガキ共…｣
｢主役はわしらやっちゅうねんボケ…｣
〈もう語尾にダヨーンなホエーも付けません。おじさん本気です〉
帽子に茶色のコートと葉巻をくわえながら本気モードの二人。
やはり争いごとは嫌いと言ったのは当たり前だが建前だったようだ。
この二人こそがやり方がとんでもないのだった。
｢死に曝せぇぇ！わしらのグッズもぎょうさん出さんかい！
グハハハハハハハ！！｣
デカパンがパンツからガトリング銃を取り出して、
後方に走っていく走者達を殺していた。
かなり本気なようだ。
─一方。
一人だけコースアウトした十四松は交差点の赤信号に止まっていた。
さて、一体何処へ向かうのか。
ｰｰｰｰｰｰｰｰ
｢｢大変ご多忙お兄さん〜♪｣｣
〈さあ、このまま来週から地獄の中年アニメが始まってしまうのか。誰得なのか〉
｢まだザンスー！｣
〈おっとこの声はぁ！？〉
青スーツ姿のデカパンとダヨーンが全力バタンキューを歌って、
このままこの二人が主役のアニメになるかと思いきや、
イヤミの声が聞こえてきて二人は後ろを振り返った。
｢｢イヤミ！｣｣
そこにはハタ坊の身動きを取れないようにして三輪車を漕ぐイヤミ。
｢ち、チミ達！よくもやってくれたザンスねぇ！｣
〈なんと、ミスターフラッグの車を奪い、
遂に追い付いてきましたイヤミ！あ、でもケツはイカレてます〉
恐らく、ケツ用の旗を刺されながらハタ坊の車に乗って走っているようだ。
優勝の為ならなんだってする精神が怖いものだ。
｢諦めえ！イヤミ！優勝はわしらじゃあ！｣
｢優勝？このレースにゴールする人間なんて一人もいないザンス！
だから目を覚ましてちょーよ！
ミーは気付いたザンス。
ミーが主役なら…ミーのアニメになるなら…他の人間は必要ないと！
うひょひょひょ！つまりぃ？皆殺しザンスぅ！シェーーッ！｣
イヤミはそう言って先程出していた赤いボタンを押した。
すると、デカパンとダヨーンの前にはホテルがあった。
｢ダヨーン！｣ ｢ホエー！｣
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年8月12日 12時
