松野家三男やってます。5 (ページ38)

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〈11番、ハタ坊。マシンはスーパーフラッグ。
金に物を言わせてきました〉

【No.11 スーパーフラッグ】

ハタ坊が乗っているのは他の車とは規格外の車で
金色の人の像が三輪車を乗せており、
その三輪車の上にハタ坊が乗っていた。

「ハタ坊が1番ダジョ！皆社員になるジョー！」

〈ライバル達のケツを狙います〉

大きな旗を取り出して尻に刺す気満々のハタ坊。
金に物を言わせて社員にする予定だ。

〈さあ、他にも大勢お父さんお母さん、アイダサッチン、
橋本にゃー、ケンタウロス、実松さんなどなど。
虎視眈々と主役の座を狙います〉

するとそんな中、一つの大きな車が選手の車を下敷きにしてやって来た。
他の人は謎の車に逃げて被害は無いものの、車には被害がある模様。

しかも看板である【イヤミカート】も潰してしまったのだ。
そんな大きな車の乗用車はイヤミだった。

〈おおっと、ここでこのレースの言い出しっぺイヤミの登場です。
マシンは陸上対人殺戮戦闘車両イヤミ・ジ・エンドです〉

【陸上対人殺戮戦闘車両イヤミ・ジ・エンド】

最早これは車なのか。

｢ええっ！？なんだあの車！？｣

『名前的に僕たちを殺す気満々じゃん！』

｢てか車なの！？あれ！｣

なんとかイヤミの車の下敷きにならなかった七つ子は、
彼の車を見て驚きを隠せていなかった。

｢おい！ふざけんなよイヤミ！｣

規格外の車を出してくるとは誰も思わず、
七つ子は大声でイヤミに対してブーイングをしていた。
しかし、イヤミには全くの効果無しだった。

｢うっひょ～！遂にミーが主役になるときが来たザンス！
皆応援してちょーよ！｣

イヤミが観客に笑顔を向けると生ゴミや石などをぶつけられ、
おそ松と同じような扱いをされていた。

〈さあ！なんとイヤミは戦闘車両！
これは血を見ることになりそうです！〉

｢しぇ～…｣

観客からゴミなどをぶつけられたイヤミはその場でふらりと倒れた。

〈さあ主役は一体誰の手に。イヤミカート、まもなくスタートです〉

エンジン全開にし、スタートの合図が訪れ、
全員何事もなく無事にスタート出来たようだ。

〈さあ、素晴らしいスタートを切りました。
第一コーナーへと向かいます。

おや、イヤミの車はまだスタートしていない。
どういうことでしょうか？〉

他の人達が走っていく中、イヤミだけは取り残されたままで、
まだスタートすらしていなかった。