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○松野松楠 ページ41

*


─なんやかんやで、戦争が起こった。
世界は崩壊し、我々も壊れていった。
地は裂け、海は枯れ、地上は一切の潤いを欠落し、
容赦ないUVにより全てはカッサカサに…。



「っ!く、唇のひび割れがぁ…!」



「あっ!踵のガサガサが…!」



─世界のお肌平均年齢は200歳を越えた。



乾き切った地上の中で農作業をしていた人々。
しかし、肌に潤いがなかったせいかひび割れから血が出て、
とても苦労しているようだった。


すると、そんな地割れた土地からバイクを乗り回す集団がやってきた。



「イヤミ様!この先に新しい集落を見付けたと情報が!」



「すぐに向かうザンス!」



「ケケケ!またアレが手に入っちまいますねぇ!」



「うひょひょひょひょ…」



暴走族の正体はイヤミとチビ太だった。
不適に笑う二人は果たして何を手に入れるのだろうか。
人々は炎上する町から逃げていき、暴走族はそんな村を襲っていた。



「こ、これでどうか…」



「いらねぇよこんなもん!」



高齢の男性が野菜を渡そうとするが暴走族は男性の顔を蹴り上げ、
渡そうと差し出していた野菜が転がっていく。



「み、水ならここに…」



「ちげーよ!」



壷に入ってある水を高齢の女性が渡そうとするが、暴走族は壷を蹴る。



「待ってください…!この子だけは…!」



女性が子供を守るように抱きしめるが暴走族に払い退けられ、
子供の顎を持って舌なめずりをした。



「へへっ。幼女か…。この肢体じゃ誰も興味ねぇんだよ!」



「きゃあっ!」



しかし、カサカサの肌を見た暴走族は彼女を押し退けた。



「お前達!誤魔化したってダメザンス!早く出してちょうよ!」



「さっさと出せバーロー!」



─この時代。一切の潤いを失った人類が殺戮を犯してまで追い求めた物。


それは…。



「イヤミ様ぁ!はーっは!やっぱりありました!」



暴走族の一人が手に持っているものはピンク色の液体。



「ま、待ってくれ!」



「それは最後の!」



─それは、ローション。


そう。彼らが追い求めた物はまさかのローションである。
村の人たちの声も届かず、イヤミはローションを出して顔に塗った。



「ふぅ!潤うザンス!」



「くそっ!それが最後のローションなのに!返せよ!」



「てやんでい!」



「ぎゃあ!」



小さな子供の男の子がローションを取り返そうと立ち上がる。

○→←●一松と僕



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びたー(プロフ) - メルさん» コメントありがとうございます!そう言ってくれてとても嬉しいです!えいがのおそ松さんもいつか書きたいと思っています!(書けるとなると時系列的に2期終わりになりますが…)応援ありがとうございます。励みになります! (2022年8月2日 3時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
メル - おそ松さんの夢小説とても嬉しいです!映画の時の高校時代ハイ松さんがすごく気になります!これからも頑張ってください! (2022年8月1日 17時) (レス) id: eb7870cb0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:びた一 x他1人 | 作成日時:2022年7月31日 23時

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