・番外編 ページ40
✻
フロイドとジェイドが喧嘩をした。
ハッキリ言えば、俺には関係無いから
そのまま放置しようとも思った。
だけど、このまま放置しても
どうせ荒れるだけだから
相談だけは乗るようにしていた。
どうせ、ジェイドがフロイドに
キノコ押し付けて嫌がらせしたんだろと
思っていたけど、どうやら違っていた。
『……フロイド、いい加減にしろ
ジェイドに謝れば済む話だろ』
「やだ、Aが代わりに謝って」
そう言って、フロイドは布団を
抱き枕代わりにして顔を埋めていた。
腕を組みながら、溜め息を吐いて
『なんでだよ……』と冷静にツッコむ。
喧嘩の理由を聞くと、
ジェイドが丹精込めて作ったテラリウムを
フロイドがその場で壊してしまったとか。
その日はフロイドも機嫌が良くなかったのか、
謝らずに喧嘩に陥ってしまったらしい。
ああ、全く俺には関係無いな。
くだらねえことで
何で一々付き合わなければならないんだか。
『天使はこう助言しただろう……
「失われた能力をここで覚醒しなさい」と』
「意味分かんねぇ」
『はぁ……そもそも
壊したなら、ジェイドと同じような
テラリウムを作れば良い話だろ？』
フロイドが布団から顔を離すと、
少し目元が赤く腫れていた。
隣のジェイドの部屋を見ると、
荷物が殆ど無いから
アズールの所へ行ってしまったのであろう。
「無理。あのテラリウム土くせぇ」
『そりゃ、土は使うだろ
………あー、キノコか』
キノコのテラリウム作ってたのか……？
……フロイドが機嫌悪くて
ジェイドに謝らなかった理由って
絶対にテラリウムの中にあるキノコとかじゃ…。
考え過ぎか？
『……だが、作らなきゃ
ジェイドは許してくれないんじゃないのか？』
「……別にいいし」
意地張ってるな、コイツ。
このまま放置したら、
他の寮生に被害が及ぶかもしれない。
後から俺に注意が来るのは、面倒臭いから
やめてほしいというわけであって、
人間共に心配なんて微塵もしてないがな。
『汝がこのまま謝らなくても
俺は全然構わないからな
但し、他の寮生に迷惑掛けるな
俺まで文句言われるんだから』
「んー」
……聞いてるのか。
なんて思いながらも、
不貞腐れているフロイドの相手をするのは
これ以上面倒なので、
部屋を出ていくことにした。
『何かあったら、アズールに言えよ？』
「んー」
部屋を閉めるときのフロイドは
何処か寂しそうな顔をしていた。
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びたー(プロフ) - 天馬さん» いえいえ！こちらもリクエストありがとうございます！！そう言ってくれると励みになります！はい！更新頑張りますね！ (2021年2月13日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 遅くなってしまいましたが、続編おめでとうございます！何時も楽しく見てもらっています！そして、リクエストもありがとうございました！……主くんと2年生の絡みが最高過ぎませんか……？特にシルバーくんとの親友設定すっごく好きです！これからも頑張ってください！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年2月7日 23時
