・Sixty three ページ20
✻
ｰスカラビア寮ｰ談話室ｰ
「おっ、なんだお前ら
まだ遊んでるのか？」
「えっ！？」
ジェイドとAとカリムは“お話”をやめ、
4人と1匹のいる談話室へと向かう。
談話室に着いて、顔を出すと、
ジャミルは驚いた顔をした。
「ん？『マンカラ』か。懐かしいな
昔ジャミルと何時間も勝負したっけ」
「お前、もう寝てたはずじゃ？
どうして……1人でフラフラ出歩くなと
いつも言ってるだろ
もしまた誘拐されでもしたら……」
「心配性だなジャミルは
大丈夫だよ。ジェイドとAも一緒だったし」
「──は？ ジェイド？ A？」
カリムの後ろにはジェイドとAがいた。
「はい。ずっとカリムさんのそばにいましたよ」
『だから、誘拐の心配は無いぞ』
ジャミルの視線には丁寧に喋るジェイドと
不敵な笑みで笑いながら答えるAの姿。
その姿を見たジャミルは目を開く。
「カリムさんは本当に親切な方ですね
色々と丁寧に教えてくださって……」
『お陰で良い記録を残せたよ』
「………お前ら、カリムになにをした？」
「なに……とは？
僕たちはただ楽しくお話ししていただけですよ
ね、A、カリムさん」
怪しく笑いながら、
Aとカリムに振るジェイド。
Aは『ああ、ただの世間話だよ』と
ジェイドの言葉に頷いて笑顔で言った。
「うん。宝物庫を案内してただけだぜ？」
「──っ……！！」
「あ、そうだ、ジャミル
ウチから持ってきた銀と青の絨毯と
水色と白の小さい壺があっただろ？
あれ、どこにあるか知ってるか？
オレじゃ見つけらんなくてさ」
「戻ろう、カリム」
「え？なんだよ、急に」
「いいから、部屋に戻るぞ！」
ジャミルはカリムの腕を掴み、
無理矢理引っ張りながら
そのまま談話室を後にしようとする。
「うわっ！？
わかった、わかったから引っ張るなって！
悪いジェイド、A。
絨毯と壺はまた今度な！」
とジェイドとAに謝って、
二人は談話室を出て行ってしまった。
「はい……またいずれ。フフフ」
『ああ……楽しみにしてるぞ』
そして、また黒いインクが
ポタポタと落ちていった。
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びたー(プロフ) - 天馬さん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願いします！リクエストもちゃんと書きますよ！ご安心してください！リクエストありがとうございます！ (2021年1月20日 7時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 初めまして！いつも小説楽しみにしてます！続編もおめでとうございます！リクエスト良いでしょうか？男主くんの学年が2年生だと知ったので、2年生でお泊り？的なのをリクエストします！無理なら構いません！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月19日 8時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - にゃーさん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります！そうですね……シリアスの意味はその2つの意味があるからこそ燃えてしまいました……(笑)楽しみにしておいてください！更新も頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年1月10日 10時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 続編おめでとうございます！本当にこの小説大好きで、続編来てくれて嬉しいです！シリアスって一応調べたんですが、真面目と深刻と2つの意味があるそうですね…ルークパイセンはどっちの事を言ってるんだろう…？更新頑張ってください！！ (2021年1月9日 22時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年1月7日 7時
