・Fifty eight ページ15
✻
「それに、せっかく訪ねてきてくれたヤツを
無下に追い返すなんて、アジーム家の名折れだ」
「あぁ……カリムさん！
なんて懐が深くてお優しい方なんでしょう！
もちろんですとも
僕で教えられることがあればなんなりと！」
「料理や掃除のお手伝いなら、
僕たち双子にお任せください」
「そーそー
いつも店でやってるから、得意だしぃ
料理ならAがいるから
別にAがやるのも良いんだけど
今のAはねぇ……」
『フロイド、しばかれる準備出来てるか？』
ついにはフロイドにも馬鹿にされ、
Aは指の関節を鳴らしながら、
完全に戦闘対戦になっていた。
しかも、素手で戦おうとしていた。
「へぇ？Aも締められる準備が
出来てるってことかぁ……
ま、気分じゃねぇから、やらないけど」
しかし、彼は気分屋。
気分によってやるか
やらないかで変わっていく。
フロイドの返答を聞いたAは
『そうか』と一言呟いた。
喧嘩しても自分が負けると
気付いたのだろうか。
「そいつは助かる！
ジャミルの負担も減るだろう」
「俺のことはいいから……！
ああもう！全然聞いてないな」
「よし、早速だが
アズールの胸を借りて特訓だ！
荷物を置いたら庭に来てくれ」
「了解しました。スカラビアのみなさん
どうぞお手柔に。フフフ……」
＿＿＿＿＿＿＿＿
ｰスカラビア寮ｰ空き室ｰ
スカラビア寮での特訓を終えた
ユウたちはスカラビア寮の空き室で
床に腰を掛けていた。
「今日はご機嫌カリムだったんだゾ」
「ええ。僕が知る
“いつもの”カリムさんでしたね」
「機嫌が悪い時のカリムは、
もっと目も釣り上がってて
怖い感じで喋ってるんだゾ」
「──それは機嫌の良し悪し、
なのでしょうか？」
ジェイドの言葉にフロイドは
よく分かっていないのか
「どーゆーこと？」と
首を傾げながらジェイドに聞く。
「カリムさんはフロイドのように
気分の浮き沈みが激しい印象が
あまりないものですから……
もっと別の要因があるような気がして」
「マジフト大会と期末テストの寮順位が
悪かったせいだってジャミルは言ってたんだゾ」
グリムの言葉にAも便乗するかのように
『それを寮長として責任を感じた、とも
ジャミル・バイパーくんから聞いたよ』
と腕を組みながら淡々と喋った。
「え〜？ラッコちゃんって
そんなの気にするの？」
「ラッコ？」
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びたー(プロフ) - 天馬さん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願いします！リクエストもちゃんと書きますよ！ご安心してください！リクエストありがとうございます！ (2021年1月20日 7時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 初めまして！いつも小説楽しみにしてます！続編もおめでとうございます！リクエスト良いでしょうか？男主くんの学年が2年生だと知ったので、2年生でお泊り？的なのをリクエストします！無理なら構いません！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月19日 8時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - にゃーさん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります！そうですね……シリアスの意味はその2つの意味があるからこそ燃えてしまいました……(笑)楽しみにしておいてください！更新も頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年1月10日 10時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 続編おめでとうございます！本当にこの小説大好きで、続編来てくれて嬉しいです！シリアスって一応調べたんですが、真面目と深刻と2つの意味があるそうですね…ルークパイセンはどっちの事を言ってるんだろう…？更新頑張ってください！！ (2021年1月9日 22時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年1月7日 7時
