出会い ページ5
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「早いな。」
そう声をかけてきたのは唯一の同級生、伏黒恵。
『そういう伏黒だって。』
伏黒と初めて会ったのは中学2年の時だった。
五条先生に同級生になるよ〜って紹介されて…
あの人本当に雑だった。
『2人じゃできることも限られるしなぁ…』
「五条先生は?」
『朝から任務。』
「あの人も暇じゃないな…」
『まぁ。特級だからね。』
くだらない話をしながら私と伏黒は2年の先輩が体術をやっているのを見る。
「A。次お前。」
『真希さん手加減してくださいね。』
「する必要ねぇだろ。」
そう言いながら笑う真希さん。
「真希とAは今、12勝11敗2分けで真希の方が1勝多いぞ。」
パンダ先輩がそう言って真希さんがこちらに向かってきた。
結果は…
『今日は私の勝ちですね。』
「やっぱり強ぇな。」
私の勝ちだった。
地べたに寝っ転がってる真希さんに手を貸す。
「っよっと!A今日午後から棘と任務だろ?」
「しゃけ!」
私が返事をする前に狗巻先輩が先に元気よく返事をした。
『伏黒も午後から任務でしょ?行ってらっしゃい。』
「あぁ。今から宮城だ。」
『遠…頑張って。』
Prrrrrrrr
『あ。補助監督さんから電話…狗巻先輩行きますか。』
「しゃけ!いくら。たかなっ!」
『そうですね。狗巻先輩も気をつけてくださいよ。
じゃあ。行ってきます。』
そう言って私たちは先輩たちの元を離れた。
『今日は廃病院らしいですね。』
「しゃけ。ツナマヨ…」
『大丈夫ですよ。最近は寝れてますから』
狗巻先輩はとても優しい。
私が寝れないことも五条先生の次に気づいてくれた。
それからはなにかと心配してくれる。
私たちは車に乗りこみ廃病院へ向かった。
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作者名:鬼羅 | 作成日時:2022年4月7日 2時