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「ゆうじ〜待ってよ〜」



『遅いって!置いてくぞ!!』




他のところの子供より俺達は、少し、ほんの少しだけ違っていた。



双子と言うだけで珍しいのに、良く考えればあの頃からAは呪霊が見えていたのかもしれない。




学校で少し噂になっていた廃病院に興味を持ち、俺達はそこへ向かっていた。





「ゆうじはお化けとか信じる??」



『おばけ?俺は信じないね。見たことねぇし!』




「そ、そっか…」



俯いたAの手をにぎり、




『早く行こうぜ!』




俺はAを急かした。





廃病院につき俺は入れる場所を探していた。



「ね、ねぇ…ゆうじ…やっぱりやめようよ。ここ、危ないよ。」




俺はその言葉を無視して中へ進んだ。





「ま、待ってって!!」





そこからの記憶はない。




気づいたら病院で、隣にAはいなかった。

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作者名:鬼羅 | 作成日時:2022年4月7日 2時

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