無敵の双子ちゃん。参

１０８episode ページ15

【takemiti.side】








一発の銃声の音が響き渡った








稀咲が銃で俺の足を撃ち抜いたのだ









それでも、








それでも俺は立たなきゃならない









負けられねぇ理由がいくつある？









「オレにはマイキー君みてぇなカリスマもねぇ






ナオト見てぇに賢くもねぇしココ君みたいに器用でもない。






ムーチョ君みてぇに体もでかくねぇし






ドラケン君みたいに喧嘩も強いわけでもスズちゃんみたいに色んな人の心に寄り添うこともできねぇ







だからオレにできることは一つ!!諦めねぇ!!!」










俺がそう言うと稀咲は銃を持つ力を強めた









「簡単だろ？エマちゃんを殺したように」








そう言うと稀咲は銃を下ろして俺を思いっきりぶん殴った








そんな俺をアッくんは起こして肩を貸してくれた








「どうした？諦めの悪さだけがオマエの取り柄だろ？」









アッくん…







「オレがいる限り東卍は負けねぇ………か、テメェじゃ力不足だ馬鹿野郎」







ぺーやん君！！！







「力不足だけどさ、響いたよ」





「寝てらんねぇってよ」






「元気もらったぜ!!!」







そう言って起き上がっていく八戒達。







「場地さんの後を継いでくれたのがオマエで良かった」







「千冬…っ」







「これは殺し合いじゃねぇんだよ。オレらはただかっこつけてぇから意地はって見栄はって力のやり場わかんねぇからぶつかって







拳一個で戦ってんだよ！信じた物の為に!!背負った物の為に!!!」









千冬がそう言うといつの間にか俺らは稀咲をみんなで囲んでいた

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