検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:61,457 hit

107episode ページ14

【you.side】







ヒナタは万次郎とドラケンにさっき私に話したことを全部話してくれた







エマを忘れるなんてできない






今すぐ前に進むなんて絶対できない






だけど、私にだってできることはある








「彼…必死だから、みんなの未来を知ってる…みんなを助けたいと思ってる…!!






なのにっ、






私は彼の為に何もできないっ…」









万次郎とドラケンはそう聞いて顔をはっとさせた










そんな万次郎に私は歩み寄った










『真一郎がいなくなって、万次郎は私とエマを沢山守ってくれたよね。』








「…っ、でもっ、」







『万次郎はひとりじゃない。ドラケンやタケミっち、三ツ谷、パー、一虎、場地。真一郎、エマ。







皆がいる。







そんでもって私は万次郎の双子。








だから悲しいこと全部ひとりで背負い込まなくていいの。半分に分け合うことができる。きっとそのために私達は双子として生まれてきたんじゃないかな』










私がそう言うと万次郎は涙を流した









『…ほんっと、強がりなんだから』









本当に辛かった時、そばに居てあげられなくてごめんね









乗り越えろなんて絶対言わない








だって私自身が無理だと思うから。









「ケンチン、オレ…」






「ああ。わかってる」






「…私も連れてってください!!」








ヒナタはそう万次郎とドラケンにお願いした









「わかった。スズも来んだろ?」







『当たり前』







「さすが俺の双子」









万次郎とドラケンがバイクを取りに行っている間。










『ヒナタのおかげだね』






「それは違うよ」







ヒナタはそう言って微笑んだ








「マイキー君の一番信頼している人はスズでありエマちゃんなの。だから、絶対マイキー君をそばで支えてあげてほしいな」









『もう十分支えたつもりなんだけどまだ手焼かないといけないのかあ』









「ヒナちゃんはケンチンの後ろに乗って!」








万次郎はヘルメットを私に渡しながらそう言った








ヒナタもドラケンからヘルメットを受け取った










『エマ、ちょっとだけ待っててね、』








扉の向こうにいるエマにそう言って私は万次郎と一緒に病院を出た

108episode→←106episode



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
230人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

チェロ - 更新有難うございます。スズさんの為に決断したマイキーですが、東マンの皆と幸せになって欲しいです。大変だと思いますが更新楽しみにお待ちしております。宜しくお願いします。 (2021年12月12日 20時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)
チェロ - 更新お待ちしております。よろしくお願い致します (2021年12月10日 0時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひな | 作成日時:2021年11月28日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。