検索窓
今日:5 hit、昨日:16 hit、合計:61,356 hit

105episode ページ12

【you.side】







エマのいる部屋から出るとタケミっちが万次郎に何かを話していた









どうして今そうやって平然といられるの?







こんな日にどうして抗争の話をするの?










『ふざけんな!!!』








私はそう言ってタケミっちの頬を思いっきり叩いた









「…!!」








『アンタは何にもわかってない!!!兄貴も幼馴染みも妹も亡くした私達の気持ちを…!!』








タケミっちは頬を抑えながら涙目で私を見た









『こんな状況で前に進めなんて…良い子を演じるにも程がある…、今はもうほっといて!!』









私はそう言って膝から崩れ落ちる








もう力入んない、








「それでも俺はやらなきゃいけないんッスよ!!!12年後の皆の未来のために!!皆が笑って過ごせる未来のために!!そのためなら俺はひとりでも天竺とやります。」










タケミっちはそう言って歩き出した









『ちょっと待って、12年後って…未来ってどういうこと、?』










私がそう問いかけてもタケミっちは何も言わず歩いていく









『…万次郎、』










「ごめん……オレ………」









ボソボソと呟く万次郎はもう既に廃人の様に朽ちていた










『私、もう死 んでもいいかなあ。真一郎と場地と、エマに会いに行ってもいいかなあ…?』










「…」










万次郎はもう何も答えなかった










もう、良いよね











全部ここで終わらせても、良いよね…………??











そんな私の目の前に現れたのは










「スズ、」










ヒナタだった









『ヒナ、タ…?』









「ごめん、さっきの話聞いちゃって」









ヒナタは涙を堪えて近づいて来た










「…スズと少し話したい」












『…うん、いいよ』

106episode→←104episode



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
229人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

チェロ - 更新有難うございます。スズさんの為に決断したマイキーですが、東マンの皆と幸せになって欲しいです。大変だと思いますが更新楽しみにお待ちしております。宜しくお願いします。 (2021年12月12日 20時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)
チェロ - 更新お待ちしております。よろしくお願い致します (2021年12月10日 0時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひな | 作成日時:2021年11月28日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。