file3.0 ページ10
ーまふまふsideー
あ「ひまだなぁ〜・・・」
僕たちのいる街では、『梅雨』というものが始まっていた。
外に散歩に行けないし、屋上で歌えない。
院内学級もやまだぬきがいるときはアケビがだめだからいってない。
96「トランプ・・・は、もう飽きたかな?」
ろ「先生もこないしね〜。」
トランプやUNOも一週間もすれば飽きる。
かといって、るすすんからの課題をやろうとも思わない。
ふと、目についたテレビ。入院してからあんまり見ないなと思い点けてみる。
【速報です。本日未明、○○社の○○社長が会社から現金300万円を持って逃走しました。】
外の世界では随分物騒なことが起きてるんだな〜・・・
【この件に関して警察は「過去の男についても調べていく」と言って
――――――――――プツッ あれ?
ま「あぁ、そらるさんか・・・なんで消しちゃうんですか?」
テレビに映るニュースの中継映像に見つめていたら、急に消えた。
なんだろう、と横を見るとリモコンを持ったそらるさんが居た。
そ「中学生がニュースなんか見てんじゃねーよ。」
ま「いいじゃないですか!るすすんもニュースはいいぞって言ってましたよ!」
そ「あんな奴の言うこと聞いて、主治医の言うことは聞かねーのかよ。」
ま「・・・聞きます。」
そ「はい、いいこいいこ。」
いま、そらるさんに頭をなでられた。デレ期!?でれるさんなの!?
【本日○○社の○○社長が社員を数名刺殺しました。】
それから、そらるさんはよく部屋に来るようになった。僕もテレビを見るようになった。
やっぱり、ニュースを見てればテレビを消された。アニメは消さないのに。
ま「なんで、ニュースはだめなんですか?」
聞いてみた。また、中学生が・・・とかって言われるのかな?
そ「お前な、ニュースのなにが面白いんだよ。今どきの中学生ってのはニュースなんて見ねぇの。」
ちょっと、怒ってますか?目が怖いですよ?そらるさんってば・・・
言いたいのにうまく声にならなかった。
そ「分かったか?もういいだろ。ほら、昼飯来たぞ。」
そらるさん、絶対になにか隠してる。
何年一緒だと思ってるんですか。態度が冷たくなる時は何かある。
天月君にでも聞いてみようかな・・・
ガラガラ
天「お〜い!暇してそうだから、遊びにきたよ〜!」
25人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にょんこ0602 | 作成日時:2017年9月23日 21時