検索窓
今日:14 hit、昨日:17 hit、合計:61,117 hit

file9.7 ページ42

ー歌詞太郎sideー



歌「ろんちゃん?学校祭始まっちゃうよ?」


ろ「・・・ったは!・・・っは、せんせ・・・」


寝ていただけなのに息が切れていた。

なんか、胸騒ぎがする・・・


歌「辛くない?」


ろ「ん・・・だいじょぶ・・・」


歩かせるのは危ないと思い、ろんちゃんを抱き上げた。

ちゃんとバックを持って。


歌「うわぁ・・・すっごい・・・!」


校内では、すでに露店などが始まっていた。

2年生のお店を覗くと、Aちゃんがせっせと店番をしていた。

裏では、96ちゃんが商品を作っていた。


あ「あ!歌詞くん!どれにしますか?」


歌「ジュースを1個。まふくんは?」


あ「まふなら、宣伝だよ。校内回ってるって!ほい、ジュースですッ!」


歌「ありがとう。がんばってね」


Aちゃんからもらったジュースのふたを開け、ろんちゃんに差し出す。

ろんちゃん、このジュース好きだと思ったんだけどなぁ。


ろ「いら・・・なぃ・・・」


歌「本当に大丈夫?顔色悪くなってきてるよ?」


ろ「大丈夫・・・だから・・・!」


変な汗をかいて、何かに耐えているようだった。

目の下には、うっすらと隈があるのを僕は見逃さなかった。

これは、早めに帰って、検査かな?


僕たちは時間の許す限り色々なところを見て回った。

辺りは暗くなっていて、電飾やネオンライトがキレイに輝いていた。


『ヒュ〜〜〜〜〜〜〜・・・・ドンッ!!!!!!』


周りの生徒が次々に外へ出ていった。

窓から空を見てみれば、七色に花火が光っていた。


歌「ほら、花火、あがったよ!」


ろ「うん・・・」


外に出てみようかと思ったけど、今のろんちゃんの体温を下げるわけにはいかない。

僕は、花火の良く見える階段の踊り場にある窓辺についた。


『ヒュ〜〜〜〜〜〜〜・・・・ドンッ!!!!!!』


花火はかれこれ、20分くらい打ちあがっていた。


L「歌詞さん、帰りましょ?」


そ「ここにいたのか・・・はやく戻るぞ。」


気付いたら後ろにみんないた。

花火に見とれていたようだった。


ま「ろんちゃん、まだ寝てるの?」


歌「いや、まだ寝てないよ。」


あ「大丈夫かな?」


僕はろんちゃんを抱えたまま、病院へ戻った。

他の子が寝たのを確認して、天月君の元へ向かう。


天「おかえりなさい。あれ?ずっと抱っこしてたんですか?」


歌「まぁ、そんな感じかな?一回いい?」

そういって、天月君にろんちゃんを抱いてもらった。

file9.8→←file9.6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
25人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 病院 , 夢主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にょんこ0602 | 作成日時:2017年9月23日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。