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ー歌詞太郎sideー
いきなり扉が開いた。
パッとそちらをみると高校生組だった。
志「せんせー。薬ー。」
せ「こら、志麻君。」
あ、そうか。るすくんも朝、言ってたな。
多分、頑張り過ぎとかなんだろうな〜。
歌「よいしょっと・・・あ、そらるくん。僕のバックとってもらっていいかな？」
そ「おう。これ？」
歌「そうそう。ありがとうね。」
バックの中から、黄色と紫のきんちゃくを取り出す。
きんちゃくから、カプセルを１つずつ出して、渡す。
志「どーも。あれ？ろん、寝とるん？」
せ「ホントやね〜。ふふっ、かわい・・・」
二人とも、口にカプセルを入れてモゴモゴ喋っていた。
センラ君にいたっては、ろんちゃんの頬っぺたをいじってるし・・・
そ「ほら、早く飲まないと溶けるぞ？ほら、水。」
せ「ありがとうございます。」
志「ん・・・よし、センラ君！戻ろっか！」
せ「うん、先生、どうも〜！」
二人が戻っていくのを見届ける。
二人とも、病院に来た時よりも生き生きしてるなぁ・・・
志麻君なんて特に笑うようになった。
そ「なぁ、今日、なんでうらさか来ねぇんだろう・・・」
それは、僕も考えた・・・
坂田君はこういう行事が好きって言ってたし
浦田君は結構、過保護だし
歌「でも、あの二人なりの気の使い方なんだよ。」
そ「それって、どういう・・・」
歌「いつまでも付きっ切りなのは高校生として良くないって思ったんじゃない？それに、」
そ「それに？」
歌「病院を開けっ放しにするわけにもいかないしね。」
どこか、納得いかないようにも見える表情をしていた。
まあ、そらるくんらしいけどね。
ま「そらるさ・・・もぉ、じかんだよ？」
ちろり、と遠慮気味にカーテンを開けまふくんが覗いていた。
時刻を確認してみれば１４：００を廻っていた。
歌「そろそろ準備しますか・・・あ、ろんちゃん起こさなきゃ・・・！」
そ「忘れてたのかよ・・・お〜い、ろん？起きれるか〜？」
そらるくんが優しくろんちゃんの背中を叩き、起こそうとする。
が、起きるような素振りは見せない。
歌「僕、起こしておくので、まふくんと見てきていいですよ？」
そ「悪い、そうするよ。まふ、いくか。」
そらるくんは、まふくんの手を引いて保健室を出ていく。
さてっと・・・
ろんちゃん、どうしようかな・・・？
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作者名：にょんこ0602 | 作成日時：2017年9月23日 21時
