歌い手病院『市立海の街病院小児科病棟』 (ページ40)

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ーまふまふsideー

今日は、高校の学校祭の日。

明日の天気が危ういので、今日の夜に花火を行うらしい。

みんなは、朝１０：００前には学校に向かったのに

僕とそらるさんはまだ病院にいた。

ま「そらるさん？早くいきましょうよ！」

そらるさんはさっきから、何か忙しそうに準備をしている。

しかも、私服だから、ちょっとイライラしてるっぽい。

そ「っよし！行くかぁ。ほい、乗って。」

ん？？

そらるさんは急に僕の前に背中を向けてしゃがみこんだ。

一緒に、歩きたかったのに・・・

そ「ったく・・・急がないと置いてかれるぞ。よいっしょっと・・・」

そういって僕を抱き上げた。

やっぱり、おんぶより、抱っこの方が嬉しいかも・・・！

ま「ありがとうございます！」

そ「はいはい、行くぞ。」

は「いってらっしゃ～い。」

受付にいたはしやんさんに手を振って、学校へ向かう。

大人の足でも、２０分足らずで着いてしまった。

あ「まふーーー！」

ま「A！」

入り口には、Aと９６ちゃんがいた。

でも、ろんちゃんがいない・・・

あ「ろんちゃんなら、保健室にいるよ？」

そ「じゃ、俺らも行くぞ。」

そらるさんは、僕を下ろすことなく保健室へ向かった。

中には、歌詞太郎さんとろんちゃんがいた。

歌「そらるさん。来てたんですね。」

ーそらるsideー

そ「歌詞太郎、ろんは？」

歌「昨日辺りから優れてなくて、ギリギリまで休ませてる。」

昨日は、天月に背負われて帰って来ていた。

準備に疲れた、の他にも何かあるんだろうな・・・

そ「まふも、横になってろ。」

ま「は～い。」

まふを寝かせて、歌詞太郎と話す。

そ「なんで、ろん、寝かせないの？」

歌「嫌がっちゃってね。落ち着かなくてさあ。」

ベットに寝かせればいいのに、歌詞太郎の腕の中で寝ているろんがいた。

でも、ろんが下手に拒絶すると大変なことになるからな・・・

そういえば。他の４にんはどうするんだろう・・・

志「せんせー。薬ー。」

せ「こら、志麻君。」

そうこうしているうちに高校生組が入って来た。