歌い手病院『市立海の街病院小児科病棟』 (ページ39)

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ー天月sideー

気がつけばろんちゃんがスヤスヤと寝息を立てていた。

相当、疲れたのだろう。

あ「ろんちゃん、相当楽しかったんだね。」

天「ニコニコしてたもんね。」

病院に着くと、luz君がいた。

luz君がいるってことは、高校生組が先に帰ってきている。

いつもは、ホールのベンチでジュースでも飲んでいるのに、今日は居ない。

ｌ「あれ、ろんちゃん、寝てるん？志麻君たちもここに着くなり、倒れるように寝てな～。」

ま「みんな、疲れたんだね。」

９６ちゃんもAも目をこすって眠そうなのに、まふにはそんな素振りは無い。

まふの目がさえている日は、体調を崩すサイン。

この対処方をしているのは・・・

そ「お、おかえり。まふ、ちょっと来い。」

そらるさんだ。

まふは、そらるさんの後ろを渋々ついていって診察室に入っていった。

天「さ、寝ようか。」

他３人を寝かしつけて、ナースステーションへ戻る。

ーそらるsideー

帰って来たまふをみて、少し疑問に思った。

まふだけ、目が冴えている。

そ「お、おかえり。まふ、ちょっと来い。」

診察室のベットに寝かせて、道具を取りに行く。

ま「そらるさん？僕、どこも悪くないよ？」

そ「いっぱい騒いで目が冴えてる方が可笑しい。」

多少の会話を交えながら、検査を進めていく。

・・・喘息っぽいな。

そ「お前、明日は俺も行く。今日は吸引をして寝ろ。」

ま「はぁ～い・・・」

まふが吸引を終わらせるまで隣で相手をしていた。

ベットに横になれば、次第に眠くなっていき、１０分もしないで寝てしまった。