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ー歌詞太郎sideー
歌「さぁ、96ちゃん。検査に行こうか。」
96「あ、はい。んじゃ、あとでな〜!」
良かった。話も出来て、けっこうなじめたみたい。コゲの話題が出たら、明るくなったし。
さてと、コゲの診察室はっと・・・
96「先生、こっから、コゲの声と匂いがする。」
声と匂い・・・匂い!?!?マジか。犬の匂いでもすんのかな。
「入るぞ、コゲ」と言いながら扉を開ける。
中には、やっぱりコゲがいた。96ちゃんすげぇな。
96「コゲ!」
コ「96?96!久しぶりだな〜!金髪もだいぶだな!」
ワイワイとはしゃぐ二人。前の病院で相当仲が良かったんだな。
歌「コゲ。検査頼む。俺、ナースステーションいるから。なんかあったら
内線な。よろしく。」
俺はあの場には、お邪魔かな?
なんて思いながら廊下を歩く。このとき上の空だった自分を恨みたい。
コテッと目の前で倒れた女の子。
なんだろうと近づいてやっとわかった。ろんちゃんだ。
歌「ろんちゃん!わかる?聞こえてたら俺の手、握って!」
弱弱しくだが握り返してくれた。なんでたおれたんだろう。
ストレッチャーを出さずにろんちゃんを抱いて、天月の診察室に入っていった。
歌「天月、ろんちゃんが倒れた。」
俺はサポートをして、天月がてきぱきと調べていく。
一通り調べた天月がホッとした顔でこちらを見てきた。
天「歌詞さん。ろんちゃんも女の子なんだから、『生理』くらいくるよ。
ちょっと今月は重かっただけ。病室に寝かせてあげて?」
お腹を冷やさないように湯たんぽを抱えてもらい、肩から毛布を掛けて車いすに乗せる。
ろ「先生、ごめんね?だまってて。」
歌「気にしないで。でも次から気を付けてね?」
病室に着くと、96ちゃんのベットに96ちゃんともう一人声の高い男性がいた。
?「こんにちは。96の兄の黒井てんたです。」
96「歌詞先生、兄のVIP店長です。」
歌「そうなんだ。よろしくお願いします。」
お兄さんに会釈をしてろんちゃんを寝かせる。
するとろんちゃんが言いたくなさそうにこそっといった。
ろ「せんせ、ナプ・・・キンないんだよね。」
どうしよう・・・
俺、男だから持ってる訳ないし、アケビも検査でいない。
V「あの、歌詞先生?これ使ってください。」
お兄さんがにこっとわらってナプキンを3個くれた。
歌「ろんちゃん、お兄さんにありがとう言って、トイレ行こうか。」
ろ「うん!」
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作者名:にょんこ0602 | 作成日時:2017年9月23日 21時