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file7.3 ページ30

ーVIP店長sideー


ふぅ、と一息ついて部屋に入る。


店「96〜、なにしてんの?」


96「あ、兄貴か!Aとお昼食べてる。」


96は左手で、Aちゃんは右手で食べてた。


あ「ねえ聞いて!今、96ちゃんと利き手じゃない方で食べてんの!」


96「そう。いまA、左手使えないから。」


ふ〜ん・・・

96の目が少し、曇っているのが分かった。

嫉妬、まではいかないが確実にヤキモチを焼いているんだろう。


店「えらいな〜。大変でしょ?96も優しいな。
聞いたよ?Aちゃんの手伝いしてんだってね?」


さすが、こいつの兄貴。いいとこ突けたかな?

ぱっと96の瞳が輝き照れ始める。


96「そうかな?」


おまえに、よく似合った笑顔。

ロリコンだろうと、シスコンだろうと構わない。

こいつの、妹の、96のこの顔が見られるのであれば。

俺は汚れ役だって引き受ける。


ほら。また笑った。



今日も、海の街の小児科は晴天です。

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作者名:にょんこ0602 | 作成日時:2017年9月23日 21時

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