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file6.2 ページ25

ーはしやんsideー


あれから誰も何も言わないが、天月の体調が悪くなっていると思う。

視界が悪いのかめっちゃ瞬きをしてるし、こめかみを押さえている。

それに、肩で息してるし・・・


は「天ちゃん?お〜い天ちゃん?天ちゃん!」


天「・・・!あ、はしやんか・・・なに、なんかあった?」


は「あ、いや。そろそろA、おきるんじゃない?」


天「そうだね。うん、いってきます!」


ふらふらと、ナースステーションを出ていく天ちゃんを見送る。

ぶっ倒れねえかな・・・


は「UN:Cちゃん。仮眠室のベット、開けといて?」


UN「お、おぉ。横に点滴とか置いとこうか?」


は「あぁ。頼むわ。」


さすがUN:Cちゃん。わかってるねぇ・・・

後は、歌詞ちゃんか・・・

看病でも頼もうか・・・


志「せんせ・・・!たいへん・・・!」


せ「ちょ・・・!天月君が・・・!」


年上組が息を切らして、助けを求めてきた。

『先生』『大変』『天月君が』

もう分かる。倒れたんだよね。


は「歌詞ちゃん!」


歌「おっけ!僕、寝かせるとこ用意しとく!」


あんまり、患者を走らせたくないので歩いて天ちゃんの元へ案内してもらった。

そこには、Aにもたれかかっている天ちゃんがいた。


あ「あ!はしやん!助けて・・・!ちょ、重い!」


天ちゃんを抱きかかえて、空きベットに寝せる。

息は荒く、咳も出ている。顔も紅潮している。胸もおさえちゃって・・・


は「天ちゃん!わかるか!俺だよ!はしやんだよ!」


天「はし・・・やん・・・?」


は「痛いとこ、辛いとこ、あったら言え!」


天「頭・・・喉・・・腕・・・足・・・腰・・・と、気持ち・・・悪い・・・」


は「ありがと。ちょっとごめんな?」


辛くないようにお姫様抱っこをして、歌詞ちゃんのところへ行く。


歌「天月君!歌詞太郎だよ!」


天「かしたろ・・・さん・・・僕・・・もう・・・だめ・・・」


動かない腕を口元に持ってきて天ちゃんは言った。


は「いいから、飲み込むな。これに出していいぞ。」


天「ゴホッ・・・ゲ八ッ・・・」


歌「天月君?出しちゃいな?楽になるから。」


天「むり・・・でない・・・」


出ない・・・どれだけ咽ても吐けない。

背中をさすっていた歌詞ちゃんが人差し指を天ちゃんの口に入れた。

喉の奥をついていた。


天「ゲボァッ・・・ゴボァッ・・・」


胃の中を空にした天月は寝てしまった。

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作者名:にょんこ0602 | 作成日時:2017年9月23日 21時

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