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ー天月sideー
天「A〜!」
僕の一日はAの検温から始まる。
それから朝食が来るまでのあいだ、話をする。
歌「天月くん!ろんちゃん戻しちゃった!
天「いま、行きます!」
歌詞さんとろんちゃんを落ち着かせて終わり次第、隣の病室もみてナースステーションに戻る。
午後からは外来の患者さんの診察。
交代でやっているので、僕は15:00まで。
天「あぁー・・・疲れたぁ・・・」
坂「朝から忙しかったもんね〜。」
は「外来も多かったろ。」
天「そうなんですよね〜」
今日は、夏休み中で患者も多かった。
これからAの資料もまとめないといけないし・・・
明日から、そらるさんは研修でいないし・・・
ろんちゃんも様子見とかないと・・・
96のこと、店長君に任せっぱなしも良くないな・・・
u「おい!考え過ぎんなよ。ぼーっとしてたぞ?」
は「考え過ぎで知恵熱出すなよ〜!」
みんなに茶化されるのも嫌なので、僕は早めに帰った。
ーはしやんsideー
u「あいつ、大丈夫かな・・・」
いつだって、そうだ。
天ちゃんは他の人のために、自分のことを後回しにする。
そうやって、自分の体を壊すんだ。
誰も止められない。
高校1年の時、ストレスで血を吐いたくらいだから。
歌「はしやん、un:cちゃん。今はどうすることも出来ない。見守ってあげよう?」
は「でも、歌詞ちゃんならわかるでしょ?!天ちゃん、また大変なことになるぞ!」
u「まあまあ。」
un:cちゃんになだめられて、我を取り戻す。
ひとつ呼吸を置いて、聞きなおす。
は「天ちゃんがまた体調崩したらどうすんの?」
UN「はしやん。歌詞ちゃんにも考えがあるんだよ。」
歌「あぁ。ここは、俺に任せてくれないか?」
少し腑に落ちないけど・・・
あの歌詞太郎だ。ちゃんと教育でもしてくれんだろう。
は「天ちゃんになんかあったら承知しないかんな!」
歌詞ちゃんに、強めの言葉を言い捨てて帰路につく。
言い過ぎたかな・・・
は「心配なんだよ・・・天ちゃんも・・・歌詞ちゃんも・・・UN:Cちゃんも・・・」
満点の星空を仰ぐ。
今日は満月か・・・
じわっと視界がにじむ。
は「なに泣いてんだよ・・・」
お気に入りのキャップを深く被りなおして歩みを進める。
頭の中はみんなでいっぱいだった。それも悪いように映っている。
は「明日、早めに行こう・・・」
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作者名:にょんこ0602 | 作成日時:2017年9月23日 21時