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ー志麻sideー


俺らが入院し始めてから、「ろん」だか言う子が部屋に来た。

ろんも俺らと似た病気を持っているらしい。

そして、俺らより症状がおもいらしい。


浦「志麻君、検温だよ〜!」


坂「センラ〜!来たぞ〜!」


歌「二人ともうるさい。」


毎朝、先生方が体温を測りに来る。なんか、熱があると大変らしい。

もう、高校生だから自分で測れるのに・・・


志「俺、自分で出来ます・・・」


浦「ダメ。ちゃんと測り方があるんだよ。」


へぇ・・・知らなかったな〜


坂「二人とも、寮生活なんでしょ?落ち着くまでいていいから。」


せ「わかりました。」


浦「敬語、禁止で。」


志「わかったよ・・・うらさん。」


こちらを向いた先生方の目はキラキラと光っていた。

この病院は外来以外は敬語を禁止しているらしい。親近感湧くし。




お昼過ぎ、センラと携帯をいじりながら話す。

特に話題もなく、散歩にでも・・・となった。海沿いを歩かないか・・・と。


コンコン
「入るぞぃ〜」


少年のような、でもきれいな声がドア越しに聞こえた。

ドアを開けると隣の病室の子たちがいた。


あ「お兄さんたち、お話ししない?」


志「あぁ、いいよ。入んな?」


96「おじゃぁしやーす。」


初めてみる。金髪の背の低い女の子、髪が濃紺の短い子、毛先がほんのり白い男の子。

俺は若干紫ががってるし、センラも金もメッシュを入れてるけど、髪は染めてんのかな?

それと、この子女の子かな?


聞きたいことはいっぱいあった。


あ「わっちA。お兄さんたちは?」


志「俺は、志麻。」


せ「俺、センラ。他の子は?」


96「わしが、96猫。」


ま「僕はまふまふだよ。」


志「みんな髪色が黒じゃないね。染めたの?」


質問をされてから、それぞれ髪を見ている。気づいてなかったことはないよな・・・?


あ「わっちは、母さんのせいで変色した。」


ま「僕は、ストレスで色が抜けた時があったから。」


96「わしはブリーチして染めた。志麻くんは?」


やっぱり、それなりに理由があったんだ。

俺の髪色か・・・染めたんだっけ?


志「たしか、染めた。部活でだったっけ・・・?」


せ「俺ら、軽音部でバンドしてたんよ。」


中学からセンラと続けている軽音楽。中2の時に都会の方のイベントに出ることになって、イメージカラーに染めた気がする。


せ「みんな、イメージカラーってある?」

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作者名:にょんこ0602 | 作成日時:2017年9月23日 21時

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