歌い手病院『市立海の街病院小児科病棟』 (ページ13)

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ーそらるsideー

アケビに「まふが起きない」って言われたから来てみたけど、体調悪そうだな。

そ「大丈夫か？顔色良くないな・・・腕、上げれる？」

ま「はい・・・」

ここ最近いろいろあったから、不安定になるのもしょうがない。

ま「そぁうさん、なりましたよ・・・」

おうおう、呂律が回りきってないぞ。体温は・・・３９.４か。インフルかもしんないな・・・

内線で天月に検査道具を持ってきてもらうように言って、まふに質問してみる。

そ「まふ？いまなんか、痛い所とかある？」

ま「ぜんぜん、だいじょぉぶれすよ？」

そ「ウソついたら、辛くなるけどいいのか？」

ま「頭と、関節？あとなんか気持ち悪い感じがします。」

ちゃんと、意思表示してくれただけでいいとしよう。

天「まふくん！大丈夫・・・そうではないね。」

俺は、天月から綿棒を受け取りまふに上を向くように指示する。

動くと危ないから天月に頭を押さえてもらった。

ま「いだぃ・・・いだぃいいいぃ・・・！」

天「もう少しだから。がんばってね～！」

よし、こんなもんでいいだろう。天月に調べてもらってる間まふの処置に当たる。

そ「いま、歌詞太郎に薬頼んだから。一応首に冷えピタ貼っとくか。で、気持ち悪くなったらここに戻してね。カーテンは閉めるぞ。で、しょうがないからテレビ、見ていいぞ。ただ、チャンネルは変えるな。」

ま「あぃ・・・」

そして、まふに点滴をつないでテレビをつけ部屋を後にする。もちろん、ニュースの入る時間帯に変えに来るがな。

他の奴については、９６に頼んだから大丈夫だろう。

安心しきっていたのだろう。反応に遅れた。
まふからのナースコールに。