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明日の事もあるから そろそろ寝ようって言ってテヒョンは部屋に帰っていった
私はベッドに入っても ナムジュンさんを呼ぶ先生の
『ジュナ』って声が頭から離れない…
私の気持ちは本当はわかってる
先生と一緒に居たのを見ただけで こんなに辛くて こんなに苦しくなるのだから…
先生の視線がナムジュンさんを想っていることも ナムジュンさんを呼ぶ声も私と同じ気持ちだと理解してしまう…
いつもは私の荷物を簡単に持ち上げ運んでくれる綺麗な手
あの手で 先生のバッグを持っていた…
それだけで体の奥から熱が込み上げてきて背中も胸も顔も頭もゾワゾワして凄く嫌な感覚になる…
これが独占欲…
こんなに酷く醜い気持ち悪さだった？
今の私はきっと酷い顔をしてるんだろうな…
あの場にテヒョンが居てくれて よかった…
私1人だったら きっと泣いていた…
上手く笑えてただろうか…
全く眠れる気がしなくて 居なければ居ないでいい帰ってきちゃえばいいからと思ってオンニとユンギさんを探しにバーへ向かった
バーに2人はもう居なくて
”そうだよね…”って思って部屋に帰ろうとした時にバーがある階の奥まった所に夜景が綺麗に見える小さなロビーのような所があるのがチラッと見え眠れないから少し夜景でも観ようかと何気なく足を向けた
でも 人の気配とボソボソと話す男女の声がしたから ちょっとお邪魔かも…と思い踵を返そうとした時
その小さく綺麗な声であの人の名前を呼んだ
SN「ナムジュナ…」
ビックリして声のする方に目を向けてしまった…
そこにはナムジュンさんの首に手を回し抱きつくようにキスをする先生が居た…
「え…。」
思わず小さく出てしまった声…
慌てて口を両手で塞いだけど もう遅くて こちらを見て驚いた顔をした2人に
「あ、… ご、ごめんなさい…。」
それだけ言うのが精一杯で 自分が乗って上がってきたエレベーターに慌てて乗りドアを閉めた
閉まる瞬間の隙間に見えた大好きな優しい綺麗な指が見えた…。
部屋の前まで来ると隣の隣の部屋からテヒョンが出てきた。
私を見るなり何も言わず優しく引き寄せて抱きしめてくれた。
溢れ出す涙が頬を何度も何度も伝い小さくころした声が漏れると大きな手で私の後頭部を優しく撫でながら
V「大丈夫 大丈夫」
優しくゆっくりと言ってくれる
私の止まらない涙を無理に拭う訳でもなくてテヒョンの胸に顔を埋め止まるまで気が済むまでそのまま泣かせてくれた
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作者名：明日 | 作成日時：2022年9月30日 10時
