63page 過去編 ページ15
嘘だ、うそだと言ってほしい。
『ッ!!』
「チッ!!A、本当だな!?」
『うんッ!!』
お願い、待って。
だってあっちには、炎兄が居る…!!
________
__________
Aははっと闇へ目線を移した。
白夜や亜蓮も何かを感じ、其方へ目を移す。
バチバチッ!!
「お前達!!あっちに
「「
『ッ!!』
「A!?」
窓から身を乗り出し叫ぶ忍田の言葉を最後まで聞かずAは突然走り出した。
その異変に気付いた白夜はAの後を追うように走り出し、亜蓮も珍しく焦りの表情を浮かべ、トリガーを忍田に投げてもらい受け取って後を追った。
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------
「A!!お前、トリガーも持ってねえだろうが!!」
『あっちに!!あっちには、炎兄が…!!』
「!!何だと!?」
白夜は目を見開き、舌打ちをしてトリオン体へと変わりAを抱えた。
いつもならそこまで焦りはしない。
だが、此処最近、自分らの正体を隠すのが危うい位に
問題なのが、その日もトリオン兵が出現し撃破に出向いたのが炎冶1人だった。
シールドなどこの頃のトリガー技術はまだ発展途上であった為、身体への負担なども大きい。
炎冶は戦闘能力や技術はずば抜けて良かったがトリオン量が少なかった。
「クソッ!!よりによって兄貴かよ!!」
『炎兄、炎兄…!!』
Aは自分の胸の違和感の正体が今正にこの事だと気付き、顔を顰める。
白夜はそんなAに落ち着けと言葉を言いかけるが自分もそんな状態じゃないと口を閉じた。
段々、爆音が近くなる。
そこは、廃墟された工場だった。
立ち去る黒い影と、トリオン兵。
そして、その傍によく知る人影が1人。
.
.
「……何で、来たん……よ…」
.
.
換装が解けた炎冶が力無く笑う。
彼の下には、血溜まりができていた。
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わったー(プロフ) - めっちゃくっちゃ面白いです!!続きが気になります!今後とも期待してます!! (2019年12月30日 22時) (レス) id: d2c32b8c6a (このIDを非表示/違反報告)
雪 - やっと、続きが読めた(嬉しい)、続きを楽しみにしてます。(^w^) (2019年10月19日 9時) (レス) id: 736aad74b7 (このIDを非表示/違反報告)
キルア(プロフ) - その強さ神ですか?の続けお願いします (2019年9月15日 23時) (レス) id: 0cd3a06e93 (このIDを非表示/違反報告)
ミナモ - できればでいいんですが辻くんと夢主をもう少し絡めて欲しいです! これからも頑張ってください! (2019年6月17日 20時) (レス) id: b9b7859748 (このIDを非表示/違反報告)
まな - いろんなキャラが出て来て凄く面白いです!続き楽しみに待ってます♪ 更新頑張って下さい。 (2019年6月14日 3時) (レス) id: b9b7859748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUGI | 作成日時:2018年9月23日 1時